板彫阿弥陀曼茶羅
主名称: | 板彫阿弥陀曼茶羅 |
指定番号: | 3227 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1966.06.11(昭和41.06.11) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 彫刻 |
ト書: | |
員数: | 1面 |
時代区分: | 唐 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 縦一三・六、横一二・六センチの小さな板彫りの作品であり、材は檀木かと思われる堅木を用い、中央には定印の弥陀坐像を、そしてこれをめぐって八方に八大菩薩を配する阿弥陀曼荼羅で、板彫りの作例中他に例をみない。諸尊の面相のアウトラインや目鼻だちの大方、台座蓮弁のかたちなどを線条に残し、その内部の肉どりを薄いレリーフで象形し、巧妙なモデリングを示す。この諸尊の目鼻だちは申すに及ばず、その持ち物や条帛、裳の文様までみごとに刻み出す技法はあざやかで、この刀技の一種ねばりづよい稠密【ちようみつ】な特色をみると、おそらく晩唐の制作と思われる。 この裏面には、応和三年五月二十六日の年次を刻みつけるが、これは後世の所為と考えられる。むしろそれをめぐって朱漆で諸尊名を記す書体は古く、平安朝末ころの書風を示している。 |
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