時制・相の接辞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 08:33 UTC 版)
時制や相を表す接辞は動詞語幹の前につくものと後ろにつくものの両方が存在する。時制と相とが一括りとされているが、前者よりも後者の方が主たる要素である。Bee (1973:252–253) で与えられているものは以下の8種類である。 時制: アオリスト(英: aorist): ra 近過去時制(英: recent past): ta 遠過去時制(英: remote past): ra + ro > rero 相: 習慣相(英: customary): wao 反復相(英: frequentive): qo 完了相(英: perfect): ma 時制と相のいずれにも該当する非過去(英: non-past): 現在継続(英: present continuous): kéV 未来(英: future): no この種の接辞の使用例を以下に挙げる。 例1: agatáiye 形態素: agayaQ2Ra-ra-iV-e グロス: 料理する-PST-3.SBJ(α)-IND 訳: 「彼が調理した」 例2: aga-tá-ita-ˀ na-rá-un-e 形態素: agayaQ2Ra-ra-ita-øQ naV2b-ra-uN-e グロス: 料理する-AOR-3.SBJ(α)-1.SBJ(β) 食べる-AOR-1.SBJ(α)-IND 訳: 「彼が料理して、私が食べた」 例3: aga-tá-ita-ˀ ké-na-un-e 形態素: agayaQ2Ra-ra-ita-øQ kéV-naV2-uN-e グロス: 料理する-AOR-3.SBJ(α)-1.SBJ(β) PRC-食べる-1.SBJ(α)-IND 訳: 「彼が料理して、私が食べている」
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