映画フィルムにおける「尺」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 08:45 UTC 版)
35ミリ映画フィルムにおいて、1フィートは16コマに相当する。 サイレント映画時代の映画は、16コマを1秒として1フィートが1秒となっていた。正確にはサイレント時代は、撮影と映写も手動のクランクでフィルムを送っており、1秒は大体16コマから18コマとなっていたが、1フィートが1秒というのは(ヤード・ポンド法では)計算に便利なため、16コマが一応の目安となっていた。 映画に音声がついたトーキー時代となってから、音声が変速で一定しないのでは具合が悪いため、モーター送りによる一定速度で、1秒は24コマと定められた。トーキーでは、1秒は1 1⁄2フィートということになる。 映画の上映時間は、何フィートと表記される。日本に映画が輸入された時代は、まだ日本はメートル法ではなく尺貫法であった。フィートは304.8 mm、尺は約303.03 mmであって長さが近いために、映像の時間のことを、業界用語で「尺」と呼ぶのである。
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