明治篇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:27 UTC 版)
明治の御代になったが、佐藤光之助は時流に合わせられず困窮した生活を送っている。師の杉浦星巌の娘、美佐緒の縁故で開成学校の教師の職を得るが、それもある事件がきっかけで生徒より排斥されてしまう。光之助は黒船兵吾から新門辰五郎の紹介を受け、全国の忠臣の軌跡をまとめる事業に採用される。そのため全国をさすらったが、忠臣と褒め称えられる人物が実際には必ずしも立派な人間ではないことを知る。そして仇であった熊木公太郎こそは理想的な人物であったのではと思うようになり、公太郎の足跡を追って旅する。光之助は東京に戻り、熊木城太郎に会い、もはや仇として付け狙わないことを話し、ここに熊木家と佐藤家の三代に渡る対立は終わりを告げた。光之助は「ただこの世はおおらかなる心を持つ者のみが勝利者ではあるまいか。」とつぶやく。
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