旧市街関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 07:28 UTC 版)
タルヌ川にかかるポン・ヴィユー(Le pont Vieux, 古い橋)は、1035年に建造されたもので、何度も改築されてきた。この橋によって、タルヌ川右岸がマドレーヌ地区とともに発展してきた。14世紀には要塞化され、跳ね橋の機構を備えるようになった。それとは別に1868年にポン・ヌフ(Le pont Neuf, 新しい橋)が建造された。 15世紀から16世紀にかけて、アルビはタイセイ(大青, pastel)の取引で大いに繁栄した。当時のフランスでは、色落ちしない青色染料に使えることから、タイセイがもてはやされていたのである。そうして潤ったアルビの富豪たちは、塔やイタリア式のロッジア(屋根付バルコニー)を備えた邸宅を建造していった。その中でも特に美しいのがリヴィエール邸(l'hôtel de la Rivière)、ゴルス邸(l'hôtel de Gorsse)、レネス邸(l'hôtel de Reynès)などである。 レネス邸は、レネスという名のタイセイ商人によって1520年に建築されたルネサンス様式の邸宅で、現在は商工会議所が入っている。その中庭はレンガと石で構成されており、フランソワ1世やその妻エレオノール・ドートリッシュの彫像やロッジアに取り囲まれている。 都市中心部のいくつかの街路には、ルネサンス様式の木骨造の住宅が残る。その中でも、ピュシュ・ベランギエ通り(rue Puech Béringuier)とクロワ・ブランシュ通り(rue Croix Blanche)の角にあるヴィエイユ・アルビの家(La maison du Vieil Alby)は、典型的なアルビの住宅といえる。この住宅は、来客用に独特の展示をしていることから、多くの人が訪れている。苦業会員の薬局ことアンジャルベール宅(La Pharmacie des pénitents ou maison Enjalbert)も、16世紀に建てられたルネサンス様式の住宅である。そこには男根を擬人化した木彫りの像が置かれている。
※この「旧市街関連」の解説は、「アルビの司教都市」の解説の一部です。
「旧市街関連」を含む「アルビの司教都市」の記事については、「アルビの司教都市」の概要を参照ください。
- 旧市街関連のページへのリンク