日本のタニシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 14:58 UTC 版)
日本には後述の4種が棲息する。従来オオタニシやマルタニシなどにはマルタニシをタイプ種とする Cipangopaludina Hannibal, 1912という属名が使用されてきた。しかし軟体を比較研究した Smith (2000) は、Cipangopaludina 属は旧世界に広く分布する Bellamya 属と何ら変わりはなく、その中で単に大型になり、稚貝に色帯が出ない種類を Cipangopaludina と言っているに過ぎないとし、オオタニシやマルタニシも Bellamya 属とし、Cipangopaludina はせいぜい亜属レベルで使用すべきものであるとした。このため2000年以降では、これら2種の属名を、従来どおり Cipangopaludina とする人と Bellamya とする人がいる。また中国の研究者らは日本で Sinotaia 属とされるヒメタニシ類も Bellamya とする場合が多い。 ここでは検索の利便性と中庸の意味から Cipangopaludina や Sinotaia を Bellamya 属の亜属として学名に含めたが、さらに古い時代に日本のタニシにも使用された Idiopoma 属なども含め、アジアのタニシ類の属には十分な検討がなされていないものも多い。
※この「日本のタニシ」の解説は、「タニシ」の解説の一部です。
「日本のタニシ」を含む「タニシ」の記事については、「タニシ」の概要を参照ください。
- 日本のタニシのページへのリンク