日本における悉曇学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 14:34 UTC 版)
日本では平安時代の安然が集大成した『悉曇蔵』(880年)があり、早期の悉曇学説をまとめている。『悉曇蔵』はサンスクリットのみならず中国音韻学を研究する重要な資料となっている。また明覚の『悉曇要訣』(1101年頃)は日本語を傍証として用いており、その日本語に関する記述が古代日本語の音韻を研究する際の貴重な資料となっている。また明覚には『反音作法』(1093年)という著作があり、早期の五十音図を伝えている。 江戸時代には浄厳が『悉曇三密鈔』を著し、契沖ら国学者の日本語音韻論に影響を与えた。
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