施工歩掛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/17 23:23 UTC 版)
歩掛の定義として、施工量に関する一般には次のように表わすことができる. この式においては単純施エの機械でも,組合せ機械の系統でも,人カの場合でも,施工主体の数として考えることができる。 Qt=QsETN ただし, Qt:実際全施工量、Qs:単位時間当り標準作業量、E:作業効率、T:作業時間、N:施工主体の数 Qsは条件をある標準となる状態に設定した場合の単位時間当り作業量であり、したがって,機械または人力の固有の標準作業量である。 歩掛を求めるためには,単位時間当り標準作業量と作業効率の積,すなわち単位時間当りの作業能力(時間当り実作業量)を定める必要がある。 歩掛は人力施工歩掛と機械施工歩掛に区別される。人力施工歩掛は人力のみによる作業能力によって定める步掛をいい,機械施エ歩掛は機械と機械作業だけでは完全に仕上げができないために苾要となる人力作業(のり面仕上げや舗装面仕上げ),運搬路補修や交通整理など現場条件によって必要な機械作業のための補助的な仕事に対する労務による作業能力によって定まる総合的步掛をいう。このうち,機械作業に伴う補助労務は通常,世話役,普通作業員なとの編成人員で表わされることが多い。すなわち,当該工種に関係する機械に対する1班の労務者0D職種別人数で表わされる.步掛のうち,機械の施工能力は施工法,施工機械等の施工技術の進歩により大きく変化し, また補助労務に技能低下,向上などによる変化があるため常に実態に合致するよう調査を実施する必要がある。 人力施工步掛 人力施工歩掛は,伐開,切取り,床掘り,埋戻し,掘削,積込み(トラックやベルトコンペア),運搬(人肩,土運車),土砂敷ならし,切土のり面仕上げエ(張り芝,筋芝,市松張り,播種),石張り工(空石張り,練石張り), コンクリートブロック張りエなどがある。 機械施工步掛 機械の作業能力の算定は作業が繰返し作業となるので,一般にQ:時間当り作業量、q:1作業(1回)当り標準作業量、n:時間当りの作業サイクル数、E:作業効率を定めて、運転時間当り作業量を求めることが多い。
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