斉昂軽便鉄路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/08 12:51 UTC 版)
斉昂軽便鉄路(せいこうけいべんてつろ)は、満州国竜江省斉斉哈爾市(現在の中華人民共和国黒竜江省チチハル市)の斉斉哈爾駅から同省竜江県(現在のチチハル市)の昂昂渓駅までを結ぶ私鉄路線を運営していた鉄道事業者、およびその路線。満州で初めて列強との合弁や借款によらず、純粋中国資本のみによって敷設された鉄道であった。
- ^ 資本金の金額や資金調達先の内訳に関しては、文献によって記述が異なり一定しない。ここでは外務省の報告書によった。
- ^ この時の終着駅の駅名は不明である。「昂昂渓」であったとする説、地名の「紅旗営子屯」を名乗ったとする説があるが確証はない。
- ^ 駅改称の時期ははっきりしないが、1918年当時の文献では「斉斉哈爾」のままなのに対し、1926年の年報では「昂昂渓」となっていることから、この間の改称と考えられる。ただし翌1927年の年報では「斉斉哈爾(昂昂渓)」となって再び旧称が顔を出しており、確定が難しい。
- ^ 当線・中東鉄路の昂昂渓駅とは別駅。1934年12月20日に「東昂昂渓駅」と改称している。なおこの連絡線、のちの満州国鉄楡樹線はこの当時行き止まりの盲腸線であったが、1936年8月1日に東昂昂渓駅の廃駅と入れ替えに昂昂渓駅まで開通している。
- ^ 当時中国では貨幣制度が乱れに乱れており、昔ながらの「銀錠」と呼ばれる秤量貨幣や清政府の発行した銀貨が持ち越されていたほか、中央銀行・省営銀行・民間銀行がめいめい勝手に紙幣・硬貨を発行、さらに外国の貨幣が流入するなど、実に数十種類の貨幣が出回っていた。
- ^ 当初は3両あったとの記録もあり、これが正しければどこかの時点で廃車となったと思われる。
- 1 斉昂軽便鉄路とは
- 2 斉昂軽便鉄路の概要
- 3 駅一覧
- 4 車両
固有名詞の分類
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