文化交流センター時代(2009-)
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「熊野市立図書館」の記事における「文化交流センター時代(2009-)」の解説
2009年(平成21年)10月3日、熊野市立図書館を中核施設とする熊野市文化交流センターが熊野市駅前に開館した。当日は開館記念イベントとして六方行列などの伝統芸能の披露や熊野市ゆかりのフルート奏者によるコンサート、裏千家の野点が行われた。文化交流センターは図書館のほか小ホールや研修室も備えた複合施設で、1か月あたりの利用者数は旧館時代の3倍に増加した。この時点の蔵書は旧図書館から引き継いだ約4万冊で、将来的には18万冊(うち開架図書は9万冊)とすることを目標に掲げた。 2011年(平成23年)10月6日には、熊野市波田須町を拠点に活動するシンセサイザー奏者の矢吹紫帆が同年の台風12号の被災者を励まそうと無料コンサートを開催した。同年10月、旧熊野市の初代市長を務めた小林清栄の親族から、小林らが撮影し吉野熊野国立公園の指定申請の際に提出した1931年(昭和6年)から1935年(昭和10年)までの紀伊半島の写真87点が図書館に寄贈された。これらの写真は2012年(平成24年)5月10日から5月13日まで館内で写真展の形で一般公開された。2013年(平成25年)2月には熊野市出身で土方歳三や開拓時代の北海道を撮影した写真家の田本研造に関する企画展を三重県立熊野古道センターの協力の下で開催、同年10月15日から10月19日には市民団体が収集した矢ノ川峠に関する資料のパネル展示が開催された。 2016年(平成28年)6月には図書館ボランティア活動報告展示会として、熊野市立図書館で読み聞かせや書架の整頓、本の修繕などを担当する約30人の活動について館内で展示を開催した。目玉展示として「かわいそうな本たち」コーナーを開設し、一部の心無い利用者によって落書きや切り込みを入れられた図書約20冊の展示を通して、図書館資料を大切にするよう呼びかけが成された。
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