損益分岐点売上高
売上高と費用が等しくなり、利益、損益とも0になる売上高のこと。BEPの1つ。
損益分岐点売上高は、以下の数式で求めることができる。
損益分岐点売上高=固定費÷{1-(1つあたりの変動費÷販売価格)}
例えば、ある商品について、固定費が20,000円、変動費が1つについて30円で、販売価格を100円に設定した場合、損益分岐点売上高は、およそ28,571円となる。この金額より多く売り上げがあれば利益が生じ、逆に少なければ損失が生じる。
なお、BEPには、損益分岐点売上高の他に損益分岐点販売数量がある。
関連サイト:
中小企業ビジネス支援サイト - 独立行政法人中小企業基盤整備機構
そんえきぶんきてん‐うりあげだか【損益分岐点売(り)上(げ)高】
読み方:そんえきぶんきてんうりあげだか
損益分岐点売上高・損益分岐点比率
売上高と費用が等しく、利益も損失も生じない採算点を「損益分岐点」といい、その売上高を「損益分岐点売上高」という。損益分岐点売上高以上の売上高をあげることによって、はじめて利益が発生する。また、実際の売上高に対するこの損益分岐点売上高の比率をみたものを「損益分岐点比率」といい、この値が低いほど収益力が高く、経営が安定していることを示す。 損益分岐点売上高及び損益分岐点比率は次式により試算される。損益分岐点売上高= | 固定費 |
1-変動費/売上高 |
損益分岐点比率= | 損益分岐点売上高 | ×100 |
現実の売上高 |
損益分岐点売上高
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 08:06 UTC 版)
損益分岐点売上高の公式 損益分岐点売上高 = 固定費 ÷{1-(変動費÷売上高)} は、次のようにして導かれる。 まず、利益とは売上高から変動費と固定費を引いたものである。 利益=売上高-変動費-固定費 ……(式1) ここで、「変動費率」を次式で定義する: 変動費率=変動費÷売上高 ……(式2) すると変動費は変動費率と売上高によって表すことができる。 変動費=売上高×変動費率 これを(式1)に代入すると、次式になる。 利益=売上高-売上高×変動費率-固定費=売上高(1-変動費率)-固定費 損益分岐点売上高とは利益が0になる売上高のことであるから、上式の利益を0とし、売上高を損益分岐点売上高に書き換えると、 0=損益分岐点売上高(1-変動費率)-固定費 となる。したがって損益分岐点売上高は 損益分岐点売上高=固定費÷(1-変動費率) ……(式3) で表される。 変動費率とは、変動費÷売上高(式2)のことであったから、 損益分岐点売上高=固定費÷{1-(変動費÷売上高)} を得る。
※この「損益分岐点売上高」の解説は、「損益分岐点」の解説の一部です。
「損益分岐点売上高」を含む「損益分岐点」の記事については、「損益分岐点」の概要を参照ください。
- 損益分岐点売上高のページへのリンク