打順を誤った場合の規定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/26 22:25 UTC 版)
打順を誤った場合については以下のように規定されている(公認野球規則6.07)。 打者が打順表の通りに打撃を行わなかった場合、誤った打順で打席に入った打者(不正位打者)が打撃を完了する(フェアボールとなる打球を打ち、又は四死球や振り逃げにより走者となるか、走者とならずにアウトになる)以前であれば、正規の打順の打者(正位打者)と交替し、ストライクとボールのカウントをそのまま受け継いで打撃を継続することができる。 誤った打順の打者が打撃を完了した場合、相手側がこの誤りを発見してアピールすれば、正規の打順にあたる打者がアウトとなる。このとき、誤った打順の打者の打撃によって起こったプレイは全て無効になり、走者は打撃当時に占有していた塁に戻される。ただし、不正位打者の打席中に起こった盗塁・暴投・ボーク・捕逸による走者の進塁・得点は、打撃とは関係ないので無効にならない。そして、正規の打順にあたる打者の次の打順の打者が正しい次打者となる。 打順の間違いを指摘するアピールは、次の打席に立った打者に対して投球したり、走者に対して牽制球を投げたりするプレイ(ただし、走者の不正に対するアピールプレイがある場合、アピールプレイのための送球などはここでいうプレイには含まない)の前までに行わなければならない。1つでもプレイが行われると、打順を誤った打者の打撃は正当化されてプレイが続行され、アピールしても認められない。アピールがなく打順を誤った打者の打撃が正当化された場合、その正当化された打者が位置している打順の次の打順の打者が正しい次打者となる。
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