房総導水路事業の一環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 09:07 UTC 版)
沢山川は水量の乏しい小河川であり、ダム自身の流域面積も3.6km2 で広くはない。自流水での湛水(たんすい)は困難であるためこのダムは他の河川から取水して貯水する。大多喜ダムは独立行政法人水資源機構が施工・管理している房総導水路事業の一環を形成しており、「利根川・荒川水系水資源開発基本計画」(フルプラン)においても房総導水路事業に組み込まれていた。 房総導水路は利根川の水を農林水産省管理の両総用水(栗山川)を通じて房総半島に送水し灌漑・上水道・工業用水道の供給に充てることが目的であり、調整池として東金ダム・長柄ダムが既に完成している。大多喜ダムは「南房総導水路」の貯水池として長柄ダムからトンネルを通じて水を貯留し、安房地域・夷隅地域への上水道供給を図ろうとしていた。
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