戦闘への序曲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 01:09 UTC 版)
「ロードアイランドの戦い」の記事における「戦闘への序曲」の解説
大陸軍の意図は明らかだったので、イギリス軍のロバート・ピゴー将軍は自軍にニューポートの周辺で防衛的配置を行わせることに決めた。またほとんど全ての家畜を市中に移動させ、砲火が通るように果樹や家を切り整え、台車や馬車を破壊した。 8月10日、大陸軍の島に対する攻撃作戦は、デスタンの艦隊が上陸地点が見えるところまで来た後で碇を上げ、ロードアイランドを離れてしまったときに組み直しが必要になった。デスタンは近くにいるイギリス艦隊との交戦を目指した。サリバンの大陸軍は予定よりも前に上陸地点まで進んでいたが、イギリス軍の防衛線を単独で破るには不適切な勢力だった。 8月11日と12日、激しい嵐がこの地域を襲い、トウモロコシ畑をなぎ倒した。このことは戦争によってロード島の住人が被った金銭的損失に輪を掛けることになった。雨が上がって乾燥してくると、大陸軍はニューポート包囲戦のための配置を再開した。 デスタンの艦隊はイギリス艦隊と交戦する前に嵐でバラバラになってしまい、このことも戦場の大陸軍にとっては打撃となった。 デスタンの艦隊が再結集して8月20日に到着すると、艦船は嵐で酷く破損していた。デスタンは再度歩兵部隊の揚陸を延期することに決め、艦船の修繕のためにボストンへ回航することを選んだ。これらの出来事にうろたえたサリバンはラファイエットをボストンに送って、フランス軍が予想される戦場に戻ってくるよう働きかけさせた。これは結局無駄になった。デスタンとラファイエットはボストンで激しい非難に遭い、ラファイエットは「ニューポートのイギリス軍近くにいるよりも、アメリカ人の戦線で戦争のような立場にいる」と言った。 この頃に、イギリス軍が補強部隊を派遣したという報せが入った。 8月28日までに、サリバンは対峙する両軍の相対的戦力を反映する作戦に変えた。夜陰に乗じて大陸軍は包囲戦の配置から動き、島の北のバッツヒルの回りに防衛的配置を布いた。
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