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必殺仕事人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/25 13:27 UTC 版)

必殺シリーズ > 必殺仕事人
必殺仕事人
ジャンル 時代劇
放送時間 金曜22:00 - 22:54(54分)
放送期間 1979年5月18日 - 1981年1月30日(84回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 朝日放送
監督 松野宏軌
貞永方久
原田雄一
工藤栄一 ほか
脚本 野上龍雄
尾中洋一
石森史郎 ほか
プロデューサー 山内久司・仲川利久(朝日放送)
櫻井洋三(松竹
出演者 藤田まこと
伊吹吾郎
三田村邦彦
山田隆夫
三島ゆり子
鮎川いずみ
菅井きん
白木万理
二世中村鴈治郎
山田五十鈴
木村功 ほか
語り:芥川隆行
オープニング 作曲:平尾昌晃「仕掛けて殺して日が暮れて」
エンディング 金沢明子「浜千鳥情話」
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必殺仕事人』(ひっさつしごとにん)は、必殺シリーズの第15弾として、朝日放送ABCテレビ)と京都映画撮影所(現・株式会社松竹京都撮影所)の制作により、1979年5月18日から1981年1月30日にかけてテレビ朝日系列で放映された時代劇。全84回。

藤田まこと演じる中村主水シリーズの第7弾。

目次

ストーリー

江戸には、晴らせぬ恨みを金をもらって晴らす仕業人や商売人と呼ばれる闇の稼業が存在していたが、その一人がある大物悪徳商人を仕置したことで、奉行所の厳しい取締まりが行われ、江戸中の商売人たちは姿を消した。商売人の一人だった主水も南町奉行所の人員整理で、八王子甲府勤番所に左遷されていたが、勘定奉行稲葉から再び南町への異動を命じられた。全てを裏で仕掛けていたのは、江戸の闇の裏稼業の元締鹿蔵であった。鹿蔵は、江戸に再び闇の裏稼業を復活させるため、主水を江戸に呼び戻した上で、彼を仲間にしようとしたのだ。しかし、主水は裏稼業への復帰を断る。

その直後、主水はある浪人に命を狙われる。この浪人・畷左門は、さる藩士であったが、五年前藩の家老の権藤が策略を持って妻の涼を手篭めにしようとしたため、家老を斬り殺し、脱藩。その後、江戸に逃亡していたのだ。偶然にも彼を追跡しているはずの家老の息子と主水の顔がうり二つだったことから、左門は鹿蔵の差し金で主水を襲うよう命令されていたことがわかり、主水は再び鹿蔵と向かい合う。鹿蔵はもう一度仕事を主水に依頼し、主水は躊躇するものの、鹿蔵の説得と大量の小判を前に心動かされ、裏稼業への復帰を決意する。

左門も、逃亡生活に疲れていた現状を打破したいと考えており、鹿蔵の心意気に心動かされ、妻と一人娘の美鈴という「二つの宝」を守るため、闇の世界に自ら足を踏み入れる。しかし、左門は慣れぬ戦いに苦戦する。そこに何者かの加勢が入り、悪人は始末された(第1話)。

一夜明け、主水は仕事の現場に残された遺留品から、飾り職人の仕業と睨み、捜査を開始。そこに現れたのが、現在は裏稼業から足を洗い、左門一家の隣に独り住む、若き飾り職人の秀であった。秀は自分の愛人が事件の被害に遭い殺されたことから、犯人を始末しようとしたものの、犯人は偶然にも主水たちの標的と同一人物と分かり、仕事に加勢したのだ。鹿蔵は主水たちと同様に、秀を仲間にしようとするが、秀は申し出を断る。

だが、標的を始末しても一向に嗚咽が止まらなく涙する頼み人の姿を見て、秀は自分の信念を打ち砕かれてしまうこととなった。主水はそんな秀に対して吐き捨てるようにセリフを言い、立ち去ろうとしたその時、秀は主水や鹿蔵たちに、素直に仲間入りを志願した。かくして、鹿蔵を元締とする「仕事人」チームがここに結成されたのである(第2話)。

制作の背景

前作『翔べ! 必殺うらごろし』が、オカルトに主軸を置いた内容から、視聴率が大きく低迷し、必殺シリーズの終了も噂される中で、「それならば、必殺の決定版を作ろうじゃないか」ということになった。

必殺の顔・中村主水を主役に、従来の主水シリーズでは登場しなかった元締の鹿蔵役に歌舞伎の大御所・2代目中村鴈治郎、妻子持ちの剣豪・畷左門役に伊吹吾郎を迎えた。他にも血気盛んな飾り職人・秀役に三田村邦彦を配し、平尾昌晃も久々に劇伴音楽の担当に復帰した。

タイトルも『必殺仕掛人』を意識したネーミングにして制作、放映が開始された。とは言うものの、全編的なストーリーとしては、それまでの主水シリーズよりも閉鎖的な雰囲気が強調されており、さらに第6話で早くも軌道修正を余儀なくされる。

まず鹿蔵(鴈治郎)が体調不良を理由に降板(実際には体調不良ではなく、舞台などにも出演しており、いまだにこの降板が本人の意向なのか製作サイドの意向なのかは不明)。次いで新元締め・おとわ役に、山田五十鈴を迎えて、掟に厳しい元締の下で動く仕事人たちの緊張感に満ちたドラマを描くも、第21話で降板(当時既に非・主水シリーズの看板となっていた『からくり人』の新作の為に1クール分のスケジュールを空けていたと言われている)。

また半吉役の山田隆夫も本作品の放映延長に伴いスケジュールなどの関連で第26話を最後に降板。第27話~29話は主水、左門、秀の3人のみで行動する展開となる。第27話~29話においては仕事の請負はおろかそれまで半吉が一手に担っていた情報収集も主水、左門、秀の仕事人3人が自分で行うこととなる。

第29話からは、左門が浪人から坊主頭のおでん屋に変わり、殺し技も怪力による人体二つ折りに変更される。さらに加代とおしまが登場、そして木更津の元締・六蔵役に演劇界の重鎮・木村功を迎えるなどの大胆なテコ入れがあった(木村は体調不良により放送期間中に降板し1981年7月4日食道癌で死去するが、設定上は六蔵が最終回まで仕事人グループを仕切っていた)。

かくして、主要なレギュラー陣が次々と交代する中で、秀役の三田村の人気が若い女性を中心に急上昇し、それが視聴率を上昇させる結果となり、番組の作風も閉鎖的な雰囲気は変わらないものの、従来の物からソフトな一般時代劇的な物へと変わっていき、全84話という歴代最長の放送期間を終えた。




  1. ^ 丹波は後年の正月スペシャル『せんりつ誘拐される』(1992年)に仕事人・朝太郎役で再度ゲスト出演。
  2. ^ 岩崎は当時歌手デビュー前。
  3. ^ 鹿蔵が一度退場。
  4. ^ 目黒は後に『必殺仕事人・激突!』に同心・成川役でレギュラー出演し、『必殺仕事人2009』第2話に悪役でゲスト出演した。
  5. ^ おとわが登場。
  6. ^ 花紀は後に『新・必殺仕舞人』でレギュラー入りする。
  7. ^ 静岡けんみんテレビ(現・静岡朝日テレビ)がこの話から同時ネットを開始(前作『うらごろし』の終盤で静岡放送からネットを移行)。
  8. ^ 木曽路縦断ロケを敢行。
  9. ^ この回の監督が工藤栄一という情報は誤り。
  10. ^ ひろは映画版『必殺仕掛人』藤枝梅安の妾おもん役を演じた。
  11. ^ この回での脚本改変(外道少女仕事人を巡るシーン)に不満を抱き、脚本を書いた尾中が降板。
  12. ^ 三浦は双子姉妹役。
  13. ^ 鹿蔵が再登場。
  14. ^ 鹿蔵がこの話をもって完全に退場。
  15. ^ おとわが退場。
  16. ^ おふくが死亡。
  17. ^ 長田は後にノンフィクション作家スポーツライターに転身。
  18. ^ 半吉が死亡。
  19. ^ 六蔵、おしま、加代が登場。早川が筆頭同心として赴任。同時に左門が髷を落として坊主頭になりおでん屋を開業、殺し業も腰骨外しに切り替えた。以降タイトルのつけられ方も変わっている。また、エンディングのタイトルバックも変更された。
  20. ^ この話から秀の殺し道具が簪に変更。
  21. ^ 石屋は次作『必殺仕舞人』および続編『新・必殺仕舞人』にレギュラー出演。
  22. ^ 六蔵が退場。
  23. ^ 必殺シリーズ400回目。
  24. ^ 早川が八王子に転勤となり、代わりに荒巻が筆頭同心に赴任。
  25. ^ 挿入歌として主水の仕事のシーンに旅愁が使用される。
  26. ^ 左門の妻、凉が殺害される。
  1. ^ 「依頼に不審な点がある場合や、依頼の事や仕事人のことを口外した場合、抹殺する」という内容の事を依頼人に口頭で述べる
  2. ^ 作中においては「腰骨を外す」というより「腰骨を破壊する」という描写であったが






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