心理学的分析
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 07:31 UTC 版)
聖学院大学人間福祉学部准教授(心理テスト研究)の山田麻有美は「だてマスクには他者の目に対する強い意識を感じる。かつてのガングロや目力メークに通じるものだと思う。」と語る。 博報堂生活総合研究所アナリストの原田曜平は、「メールやSNSなどネット上のコミュニケーションに慣れた若者が“だてマスク”をするようになっている。人間のコミュニケーションは本来、言葉つきや相手の表情を含んでとられるものだったが、携帯やパソコン上の文字だけのコミュニケーションでは、そのような要素がないため、互いに本音を隠したままでことを進めることができる。それに慣れてしまった若者たちは、まず自分の本音を他人に知られることが怖い。そして自分の弱みを知られることを嫌うのではないか。」と指摘する。 国際医療福祉大学臨床心理学専攻教授で教育評論家の和田秀樹は、「リアルなコミュニケーションを避けるのは、社会不安障害に近い症状で、マスクは、引きこもりにならないよう何とか外に出るための一種の防衛装置である。表情を読まれないことに慣れると癖になってしまう。」と語った。
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