従軍宣撫班
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/05 15:32 UTC 版)
従軍宣撫班は日本軍部隊と行動をともにするが、抗日宣伝工作を除き、日中親善のチラシなどで広報活動を行うため、可能な限り部隊に先行して活動した。部隊が休む時は村落工作に出かけ、日本軍派遣の大義、中国共産党、中国国民党の悪業を説いた。 民衆の理解が得られると軍用道路、架橋、軍需物資の調達等に協力を求めることができた。労役を求める場合には、中国側のように民衆に無賃労役を強制することがないことが違いだった。信頼関係ができると日本に有利な情報を収集して提供する者も出るようになり、諜報活動にも寄与した。 中国国民党軍がとった「堅壁清野之計」という焦土作戦のため、国民党軍が敗走する場合には一切の物資を略奪または焼却破棄・破壊して日本軍に一物も与えないという行動がなされた。このため日本軍が戦闘を行う場合、従軍宣撫班は食事を準備し、戦闘後に住民に配った。
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