弘知法印御伝記
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『弘知法印御伝記』(こうちほういんごでんき)は、即身仏となった弘知法印の伝説を基にした説教浄瑠璃。1685年(貞享2年)刊の絵入り本が1963年(昭和38年)にイギリスの大英博物館で発見され、世に知られた。江戸時代初期に演じられた古浄瑠璃の一つで、正本は江戸孫四郎(江戸時代前期の説経節太夫[1])によるもの。角書きは「越後国柏崎」(えちごのくにかしわざき)、内題は「弘知上人」。
- ^ 江戸孫四郎 えど まごしろうKotobank
- ^ a b c Japanese puppet play revivedBritish Library, Asian and African studies blog, 29 May 2017
- ^ a b c 東北文化研究室, 小田島建己, 菊谷竜太, 高橋恭寛「2012年度東北文化公開講演会「表象としての身体-死の文化の諸相」(プログラム・企画主旨)」『東北文化研究室紀要』第54巻、東北大学大学院文学研究科 東北文化研究室、2013年3月、59-61頁、CRID 1050001202741477376、hdl:10097/56395、ISSN 1343-0939。
- ^ a b 猿八座による古浄瑠璃「弘知法印御伝記」ロンドン公演国際交流基金、2017.5.1
- ^ a b 北嶋藤郷「日本におけるドナルド・キーン略年譜 1978-2014〈2〉」『敬和学園大学研究紀要』第24巻、敬和学園大学人文学部、2015年2月、163-190頁、CRID 1050003824912165120、ISSN 0917-8511。
- 1 弘知法印御伝記とは
- 2 弘知法印御伝記の概要
- 3 脚注
弘知法印御伝記
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人形遣いの西橋健とともに『弘知法印御伝記』の復活上演に取り組んでいた。『弘知法印御伝記』は江戸時代初期に演じられていた古浄瑠璃であるが、日本では忘れ去られており上演されることもなくなっていた。しかし、国文学者の鳥越文蔵が、大英博物館に死蔵されていた絵入り本を1963年に発見し、再び知られるようになった。のちに養父となるドナルド・キーンの発案により、300年ぶりに上演されることになった。誠己は、西橋らと協力して復活上演を成功させ、大英博物館などでも公演を行っている。なお、この復活上演に際して、新潟大学などでフランス語教師を務めたクロエ・ヴィアートに対し、浄瑠璃の指導をしていた。
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