建設地と材料の選定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 14:35 UTC 版)
人材のめどがつくと、反射炉の建設地の議論が行われ、藩領の水戸か江戸郊外の王子滝野川かで意見が割れた。大島は王子滝野川を推したが、最終的に水戸に近い那珂湊が建設地に選ばれた。那珂湊の中では、太平洋岸に近く、遠方からでも目立つ丘の上という反射炉の建設地には一見不向きな場所(吾妻台)が選定された。 そして反射炉の高温に耐える耐火煉瓦の材料探しが為され、下野国那須郡小砂村(現・栃木県那須郡那珂川町小砂)の粘土が最良との結論に至った。鉄を溶かす燃料の石炭は助川海岸から採取しようとしたが、品質に優れなかったため、灯火用のガスの採取に切り替えた。
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