年俸1ドルの人々(dollar-a-year men)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 03:01 UTC 版)
「給与」の記事における「年俸1ドルの人々(dollar-a-year men)」の解説
詳細は「年俸1ドル」を参照 戦時中 第一次世界大戦、第二次世界大戦などの戦争時に、アメリカ政府のために働いた政府や企業の幹部が年俸1ドルで働いた。これは米国の法律上、政府に雇われた無償のボランティアが認められないことから、名目上1ドル払う必要があったためである。これによって政府に雇われる関係が名目の上だけ成立した。このような関係で従業員となった人間が、第一次世界大戦だけで約1,000人いる。 その中で最初に雇用されたことで有名な人間は、セオドア・ルーズベルトの下で働いていた政治家ギフォード・ピンショーで、アメリカ合衆国農務省に務めていた。民間で最初に雇われたのは投資家バーナード・バルークで、戦時産業局の長官となり軍産複合体の実権を握った。 20-21世紀の平時 映画俳優で元カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガー、元ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグなどは、有権者へテロや財政危機などの切羽詰まった自治体を好転させるためのポーズとして年俸1ドルで働いた。 愛社精神を示しヘッドハンティング対策に報酬を上げる必要がないことを示す、別の報酬により租税回避する、給与の代わりに自社株式で得た報酬の方が会社に貢献しているなどの理由がある。一例として、ソフトウェア企業オラクルのCEOで創業者でもあるラリー・エリソンのように、基本給以外で7,700万ドル以上の報酬を得ている場合がある。
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