工場建設計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 06:22 UTC 版)
岩井勝次郎社長は新工場の建設に当たりミュールびきの高級細番手の輸出用梳毛糸を生産する理想的な近代工場の出現を企図した。工場建設要旨は以下の4点であった。 ①60番から70番のメリノ羊毛をもってトップ月生産25万ボンドを製造する。将来は3倍程度の増大を見込むこと。 ②前紡3組をもって生産、内2組は60番双糸織糸であった・場合により48番手ノメリヤス糸の紡績工場にする。残り1組は32番双糸のメリヤス糸であった。場合により48番手のメリヤス糸も紡績工場にする ③精紡機はミュールを使用するがリングの場合も考慮する。 ④建設予算は4195000円とする。 敷地は62598坪(登記料・埋め立て費及び付帯工事費共)139281円)建物・本館は6356坪。倉庫は422坪(坪あたり100円)。汽缶室と変電所は88坪(坪あたり180円)。付属建物は3400円。坪主の他区域は516坪(坪当り80円)。調気等諸装置は133520円。小計は1132251円。引き込み線と井戸と煙突等構築物は172051円。機械と船来品1式は8266101フラン(為替では515円)。国産品1式は277050円。針布は33180円。諸掛関税等は441092円。小計は2323210円。その他の動力と電灯と蒸気装置外1式は422260円。合計419万4553円であった。
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