山丹交易とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 歴史民俗用語 > 山丹交易の意味・解説 

山丹交易

読み方:サンタンコウエキ(santankoueki)

江戸時代樺太山丹人アイヌ交易


山丹交易

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 08:01 UTC 版)

山丹交易(さんたんこうえき)とは、江戸時代山丹人(山旦・山靼とも書く。主にウリチ族や大陸ニヴフなど黒竜江(露名:アムール川)下流の民族)と樺太アイヌの間で行われた交易のこと。アイヌが交易で入手した山丹錦などは、北海道アイヌを通じて松前藩にも流入した[1]


注釈

  1. ^ カザマーより下流にはスメレンクル夷、ジャレーより上流にはウルゲーと呼ばれる人びとが住んでいた。
  2. ^ ウリチは現在、主にハバロフスク地方ウリチ地区に居住している。
  3. ^ 使用言語は、池上二良の研究により、アムール・ツングース語の一種で今日のウリチ語に近い言語であったろうと考えられている。

参照

  1. ^ コトバンク
  2. ^ a b 佐々木 「松前と山丹交易-大陸との経済文化交流における松前藩の役割について-」
  3. ^ 佐々木 「松前と山丹交易-大陸との経済文化交流における松前藩の役割について-」。原出典は(末松保和『近世に於ける北方問題の進展』至文堂〈國史研究叢書 第6編〉、1928年。doi:10.11501/1224047NCID BN05996003全国書誌番号:46088142https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1224047 
  4. ^ 菊池『アイヌ民族と日本人』(1994)p.162。原出典は最上徳内著『蝦夷草紙』後編
  5. ^ 樺太詰松田伝十郎の山丹交易改革 稚内市
  6. ^ 池添博彦、北蝦夷地紀行の食文化考 北夷談について 『帯広大谷短期大学紀要』 1995年 32巻 p.33-48, doi:10.20682/oojc.32.0_33
  7. ^ 菊池「蝦夷地の探検と開発」(1993)pp.784-785
  8. ^ 西見 「『北夷分界餘話』『東韃地方紀行』解説」


「山丹交易」の続きの解説一覧

山丹交易

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 23:19 UTC 版)

ウリチ」の記事における「山丹交易」の解説

間宮林蔵記録した山丹人自称マンゴー」とウリチ呼称一つ「マングン」が一致すること(正確な形は「マングーニ(Manguni,アムール川人々の意)」と推定されている)、山丹人居住地概ね現代ウリチ居住地域一致することなどから、ウリチ日本語史料登場する山丹人であると推定されている。 一方清朝史料ではアムール川最下流の集団をフィヤカ(ニヴフ比定)、その上流の集団をヘジェ(ナナイ比定)と呼んでおりウリチ山丹人)にあたる集団存在しない。しかし、清朝における「ヘジェフィヤカ」(満洲語: ᡥᡝᠵᡝᡶ᠋ᡳ᠍ᠶᠠᡴᠠ, heje fiyaka)はアムール川下流域一帯住民代名詞という意味合い強くウリチ山丹人)はヘジェとフィヤカ両方にまたがる形で居住していたと考えられる清朝辺民制度入ったアムール川下流域氏族の内、キジン姓、ハルグン姓、ウディル姓、ロンキル姓など現代ウリチにあたる氏族であった推定されている。また、トゥメリル姓、ガキラ姓、チャイセラ姓、ブルガル姓などナナイウリチ境界地帯居住しており、一概に帰属決めるのが難し両者中間氏族考えられる

※この「山丹交易」の解説は、「ウリチ」の解説の一部です。
「山丹交易」を含む「ウリチ」の記事については、「ウリチ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「山丹交易」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山丹交易」の関連用語

山丹交易のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山丹交易のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山丹交易 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのウリチ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS