封神演義における東海竜王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 10:56 UTC 版)
「四海竜王」の記事における「封神演義における東海竜王」の解説
哪吒(なた)は水浴びする際、強力な呪具を身につけたままであった。そのためなんと東海竜王の竜宮まで揺れ、倒壊寸前にまでなった。事態把握のため天帝の命及び東海竜王の命により調査に出向いた夜叉族である巡海夜叉李良を哪吒は殺した。このため東海竜王敖光(封神演義ではこの字になる)の子敖丙は人の姿で哪吒を成敗しようとするが哪吒に逆襲される。敖丙は竜の正体を現して反撃するもむなしく哪吒に背中の筋を剥ぎ取るというおぞましい方法で殺されてしまう。そして大胆不敵にも敖光に敖丙の亡骸である背中の筋を返す哪吒。当然敖光の怒りはますます増した。しかし、実の息子を殺されたにも拘わらず東海竜王敖光は直接打って出ることはせず玉帝に訴えるというなさけない行動をここで取る。 敖光が玉帝に訴えるということを聴いた哪吒は師である太乙真人に事態打破の秘策を伺った。太乙真人はまた大胆不敵にも東海竜王敖光を待ち伏せして叩きのめすことを哪吒に唆した。そして玉帝に訴える直前に哪吒は待ち伏せに成功し、計画通り哪吒は敖光をねじふせ、玉帝への訴えを退ける約束を勝ち取ることになった。だがさすがに今度は四海竜王全員が哪吒の暴挙を訴えたためにやむなく四海竜王と哪吒の両親の前で哪吒は責任を取るために自害することとなった。この話からも見て取れるように西遊記に登場する四海竜王よりも情けない竜王であるといえる。 またこの話からも分かるように、中国にも竜退治説話が存在する。
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