三省堂 大辞林 |
おぞまし・い 4 【▼悍ましい】
〔「おぞし(悍)」と同源〕
(1)身ぶるいするほどいやな感じである。ぞっとするほどである。
「聞くだけでも―・い話だ」
(2)(性格が)強く、激しい。我が強い。おずまし。
「かく―・しくは、いみじき契深くとも絶えて又見じ/源氏(帚木)」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
おぞまし・い 4 【▽鈍ましい】
〔「悍(おぞ)ましい」と同源〕不快なほど愚かしい。ばからしい。
「葉子は―・くも鑑識の力がなかつた/或る女(武郎)」「面忘れたるこそ―・しけれ/読本・弓張月(後)」
[派生] ――さ(名)
「おぞましい」の用例一覧
近松秋江 伊賀、伊勢路 (青空文庫)
深き旅の空想は私の夢を常に安からしめる。富士の頂きに初雪を見る頃になつて、さすがに夏は懷かしい東北の山河は、私には思ひ浮べるだにおぞましい。南海、西海の邊土は、未だ多くわが脚を踏み入れたことはないが、須磨、明石...
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中里介山 大菩薩峠 禹門三級の巻 (青空文庫)
火打道具を携帯しているというわけにはゆきません。途中で、そんなことに考えつきそうなものだが、この場に立至るまでそれと気がつかなかったのは、おぞましいともなんとも言いようがありません。泥棒をつかまえて縄を 綯 ( な ) うような、ブマ...
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幸田露伴 連環記 (青空文庫)
したが、ア、今度は自分が石帯無し、石帯無しでは出るところへ出られぬ。 いかに仏心仙骨の保胤でも、我ながら、我がおぞましいことをして退けたのには今さら 困 ( こう ) じたことであろう。さて...
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