富士見ミステリー文庫とは? わかりやすく解説

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富士見ミステリー文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 01:38 UTC 版)

富士見ミステリー文庫(ふじみミステリーぶんこ、Fujimi Mystery Bunko)は2000年11月から2009年3月まで富士見書房が刊行していた日本ライトノベル文庫レーベル。


注釈

  1. ^ 後に、新人賞出身の深見真により「探偵王女フジコ」としてノベライズされている。
  2. ^ 新井輝が自身のブログ(2005.01.04付)にて「富士見ミステリー文庫用語」として紹介したのが最初とされている[1]。以後、各所で使用される様になり、「ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン」など、(あくまでフィクションとしての)富士見書房を描いた他作家の作中にも見られるなど定着した。
  3. ^ 編集方針の変化は装丁のリニューアルにやや先んじて生じており、編集者の原稿のチェックの重点が、ミステリーそのもの(謎解き)よりも登場人物の恋愛関係の方に置かれる様になった、との作家の回想もある。
  4. ^ 新井輝『さよなら、いもうと。』・田代裕彦『セカイのスキマ』・水城正太郎『すてるがかち!』など、既に本レーベルでシリーズを持っている作家の新作のほか、鈴木大輔『空とタマ』・岩久勝昭『うれしの荘片恋ものがたり』など、新たな作家の起用もおこなった。なお正確には、「初体験」と「Project」の間にハートマークが入る[2]
  5. ^ 当初、富士見ミステリー文庫の発売は毎月20日であったが、2003年4月、発売日が10日に変更された。これは書店への通知文書から、電撃文庫との共生を狙ったもの(一緒に新刊として陳列される)とされている。しかし実際には、刊行数・人気作の豊富な電撃文庫が平積みされるなか、スペースの関係から棚の隅へ追いやられる結果となった。
  6. ^ 看板作のひとつであった「GOSICK」シリーズも、2007年4月以降、レーベル存続中に新刊を出すことがなかった(後、角川文庫への既刊移植・新刊刊行が発表された)。また、富士見ミステリー文庫の短編を多く掲載していた『ファンタジアバトルロイヤル』(月刊ドラゴンマガジン増刊号)の休刊(2007年5月号)、「富士見ヤングミステリー大賞」が第8回(2007年12月31日締切)を以て終了するなど、縮小傾向が見られる。
  7. ^ 夜想譚グリモアリス」シリーズは2008年5月より「幻想譚グリモアリス」、「さよならトロイメライ」シリーズは同年6月より「放課後トロイメライ」と改題して富士見ファンタジア文庫で続編を刊行。また「Dクラッカーズ」シリーズも2007年のうちに富士見ファンタジア文庫への移植を完了している。
  8. ^ ルーク&レイリア」シリーズは一迅社文庫アイリスへ、『菜子の冒険 猫は知っていたのかも。』はハードカバーとして講談社より刊行された。また初期の段階で、いわゆる「LOVE寄せ」によって打ち切りとなった作品(本格的なミステリ作品が多い)では、「レンテンローズ」シリーズが幻狼ファンタジアノベルス幻冬舎)で、「激アルバイター・美波の事件簿」シリーズが創元推理文庫での復刊を果たしている。
  9. ^ 結果としては推理要素が主題ではなくなってしまったとはいえ、当時の富士見ファンタジア文庫からは主だって提供されていなかった分野を扱っていた。後の富士見ファンタジア文庫が継承したためレーベル性に少なからず影響を与えた

出典

  1. ^ 榎本秋『ライトノベル文学論』NTT出版、2008年、112p
  2. ^ 富士見書房公式サイト(キャンペーン特設サイトへのリンク画像)”. 富士見書房. 2006年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月12日閲覧。
  3. ^ 富士見ミステリー文庫オフィシャルサイト近日オープン!(公式サイトへのリンク画像)”. 富士見書房. 2001年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月12日閲覧。
  4. ^ web KADOKAWA”. 角川書店. 2004年2月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月12日閲覧。


「富士見ミステリー文庫」の続きの解説一覧

富士見ミステリー文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/18 16:47 UTC 版)

新井輝」の記事における「富士見ミステリー文庫」の解説

DEARDEAR 少女がくれた木曜日 ISBN 4829161167 DEAR (2) あの娘信じ金曜日 ISBN 482916137X DEAR (3) 二人で見つめる土曜日 ISBN 4829161590 DEAR (4)方に言えない日曜日 ISBN 4829161914 DEAR DIARY (1) 寝起きの悪い定休日 ISBN 4829162449 ROOM NO.1301ROOM NO.1301 おとなりさんアーティスティック!? ISBN 4829162244 ROOM NO.1301 #2 同居人×××ホリック? ISBN 4829162600 ROOM NO.1301 #3 同居人ロマンティック? ISBN 4829162686 ROOM NO.1301 #4 お姉さまヒステリック! ISBN 4829162821 ROOM NO.1301 #5 妹さんはヒロイック? ISBN 482916297X ROOM NO.1301 #6 お姉さまストイック! ISBN 4829163232 ROOM NO.1301 #7 シーナサーカスティック? ISBN 4829163275 ROOM NO.1301 #8 妹さんはオプティミスティック! ISBN 4829163674 ROOM NO.1301 #9 シーナヒロイック! ISBN 9784829164013 ROOM NO.1301 #10 管理人システマティック ? ISBN 9784829164129 ROOM NO.1301 #11 彼女はファンタスティック! ISBN 9784829164143 ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・わん ISBN 4829163070 ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・つー ISBN 4829163445 ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・すりー ISBN 4829163844 ROOM NO.1301 しょーとすとーりーず・ふぉー ISBN 9784829164068 さよなら、いもうと。 ISBN 4829163577 ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン共著ISBN 4829163801

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「富士見ミステリー文庫」を含む「新井輝」の記事については、「新井輝」の概要を参照ください。


富士見ミステリー文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 02:34 UTC 版)

美波の事件簿シリーズ」の記事における「富士見ミステリー文庫」の解説

「激アルバイター美波事件簿シリーズとして刊行カバー装画口絵挿画まりお金田。 激アルバイター美波事件簿 天使開けた密室2001年2月28日 .mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:linear-gradient(transparent,transparent),url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-8291-6110-4) 激アルバイター美波事件簿2 龍の館の秘密2001年12月30日 ISBN 978-4-8291-6147-0)

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