安城公園時代(1967-1985)
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「安城市図書情報館」の記事における「安城公園時代(1967-1985)」の解説
1965年(昭和40年)以降に安城公園が再整備されると、今日の安城公園北西角、桜町18番2号に新館が建設され、1967年(昭和42年)5月4日に開館した。敷地面積は2,231.3m2、建物面積は403.2m2、延床面積は757.3m2であり、図書収容能力は4万冊。鉄筋コンクリート造2階建であり、総工費は22,010,590円。1階は新聞・雑誌コーナー、会議室、展示室、閉架書庫、事務室などがあり、2階は一般室、児童室、参考資料室・産業資料室などがあった。産業資料室には農業関連資料が集められ、安城の農業指導者だった山崎延吉から寄贈された図書を並べたコーナーが併設された。閲覧方法は新館移転時から開架方式を採用し、貸出方法は1971年(昭和46年)12月から変形ブラウン方式が採用された。 1973年(昭和48年)末から1974年(昭和49年)初頭には建物を増築して延床面積は1,250.9m2となった。1974年度(昭和49年度)を境に図書購入費や蔵書数の伸びが著しく、1974年度(昭和49年度)に47,477冊だった蔵書数は10年後の1984年度(昭和59年度)には188,967冊に達した。この時の建物は安城公園内にあるために都市公園法の規制を受け、立地条件はよかったものの、これ以上の増築は不可能だった。1980年(昭和55年)の安城市総合計画には新図書館構想が盛り込まれ、1981年度(昭和56年度)には新築移転の方向性が示された。1982年度(昭和57年度)中には移転場所が決定し、1983年(昭和58年)には競技設計方式で石本建築事務所が設計者に選定された。 1985年(昭和60年)4月1日には移転にそなえて休館となった。旧館は改修工事を経て、1985年(昭和60年)10月1日に児童用閲覧図書館として再開館したが、1996年(平成8年)に廃止された。建物自体はその後市役所西庁舎として転用利用されている。
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