宇宙旅行への利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 13:53 UTC 版)
ソユーズ宇宙船はスペースシャトル以上の安全性と信頼性から、史上最初の、そして2009年までは唯一の民間人が宇宙旅行を行える手段でもあった。 ロシア連邦宇宙局は政府の財政難のため、国際宇宙ステーション (ISS) と往復する「ソユーズの座席」を世界に向けて販売していた。2001年4月28日にアメリカの富豪であるデニス・チトーを約2000万ドル(2001年当時のレートで約24億円)でソユーズTM-32により宇宙に1週間滞在させたのを皮切りに、世界各国から募った民間人を宇宙まで打ち上げていたが、2011年にNASAのスペースシャトルが引退し、国際宇宙ステーションに宇宙飛行士を運べる手段がソユーズに限られることを踏まえ、2009年9月打ち上げのTMA-16で一旦終了した。 その後、2020年にアメリカの宇宙企業「スペースX」がクルードラゴンの開発に成功し、ソユーズの運搬人員や容量に余裕が出てきたことから2021年に民間人に向けての同宇宙船での宇宙旅行販売を再開。同年10月にISSでの映画撮影目的でロシア人の女優であるユリア・ペレシルドと監督のクリム・シペンコが、同年12月には日本の実業家である前澤友作と平野陽三がそれぞれ同宇宙船を利用してISSに渡航・滞在した。 なお、一般公募によるものではないが、チトーが宇宙に行く11年前の1990年12月2日、すでに日本のTBS社員(当時)の秋山豊寛が、TBSが費用(約1400万ドル)を負担することでソユーズTM-11に乗って宇宙に行っている。自費で宇宙に行った民間人を宇宙旅行者とした場合、その最初はチトーだが、民間の費用で宇宙に行った人物を宇宙旅行者とした場合には、秋山が最初となる。
※この「宇宙旅行への利用」の解説は、「ソユーズ」の解説の一部です。
「宇宙旅行への利用」を含む「ソユーズ」の記事については、「ソユーズ」の概要を参照ください。
宇宙旅行への利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/31 05:39 UTC 版)
高高度気球を使って、ロケットによる宇宙旅行よりも安価に宇宙旅行を行うことを目指す企業がある。一つはWorld View Enterprisesで、もう一つはスペインを本拠とすZero2infinity社である。乗客が搭乗する部分は与圧キャビンにされで外部環境から保護される。ヴァージン・ギャラクティック社のスペースシップツー等のようにロケットで弾道飛行する場合は、最高高度に滞在するのはわずか数分間であるのに対してWorld View社の気球は高度30 kmの成層圏に数時間滞在する計画であり、ヴァージン・ギャラクティック社の旅行費用250,000ドルに対して、World View社の旅行代金は75,000ドルである。
※この「宇宙旅行への利用」の解説は、「高高度気球」の解説の一部です。
「宇宙旅行への利用」を含む「高高度気球」の記事については、「高高度気球」の概要を参照ください。
- 宇宙旅行への利用のページへのリンク