SNEP
別名:孤立無業者、孤立無業
20歳以上59歳以下の未婚で、職に就いておらず、常に独りでいるか、または家族以外との交友関係がほとんど無い人を指す語。英語の「Solitary Non-Employed Persons」の略である。ニート問題の第一人者とされる、経済学者の玄田有史が提唱した。常に独りでいるタイプが「一人型孤立無業者」、家族としか交流しないタイプを「家族型孤立無業者」として分けられることもある。
SNEPの「ニート(NEET)」との主な違いは、職業の有無ではなく、交友関係の有無に着目している点である。無業者であることが孤立を深め、孤立によってますます就職支援を受けにくい状況になるという、「負のスパイラル」に陥っている例が多いといわれている。一般的にSNEPは、低学歴の男性がなりやすいといわれているが、いわゆる「エリート」が失業後に新たな職を得られず、SNEPの状態に陥ることもあるほか、大卒のSNEPや女性のSNEPも増えているといわれている。
総務省統計局が2011年に行った「社会生活基本調査」によると、SNEPの数は全国で162万人にも及ぶという。また、SNEPであり、同時にニートでもある割合も多く、そのような人は求職活動に対して消極的であることが指摘されている。玄田有史は、2013年の論文「孤立無業者(SNEP)の現状と課題」の中で、SNEPの増加が社会の不安定化や生活保護受給者の増加などに繋がるとして、早急な実態把握と対策が必要と述べている。
関連サイト:
孤立無業者(SNEP)の現状と課題 - 東京大学社会科学研究所
スネップ
(孤立無業者 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/03 05:43 UTC 版)
スネップ(和製英語:solitary non-employed persons、SNEP)とは、20歳以上59歳以下の在学中を除く未婚の無業者のうち、普段ずっと一人でいるか、家族以外の人と2日連続で接していない人々を指す用語である。日本語では孤立無業者など。
- ^ “孤立無業の実態(詳細)”. 近未来プロジェクト. 2014年8月24日閲覧。
- ^ “衆議院本会議”. 16. 第183回国会. (2013-05-31) . "この、ふだん誰ともかかわりのない、働いていない働き盛りの人たちのことを(以下略)"
- ^ “孤立無業者(SNEP)の現状と課題” (PDF). 玄田有史(東京大学社会科学研究所) (2013年1月). 2014年8月24日閲覧。
- ^ 【1000字でわかる孤立無業】(1)社会生活調査/150万人 フリーターに匹敵『読売新聞』朝刊2019年2月18日(文化面)2019年3月5日閲覧。
- ^ “ネットしない?孤立無業のSNEP”. web R25 (2013年2月25日). 2014年11月4日閲覧。
- ^ “孤立無業の実態(速報)” (PDF). 玄田有史(東京大学社会科学研究所) (2012年12月). 2014年8月24日閲覧。
- ^ 後藤和智(@kazugoto) - Twitter 2013年2月20日 - 7:10
- ^ 勝山実(@hikilife) - Twitter 2013年2月20日 - 7:03
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