失明の原因と疫学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 05:36 UTC 版)
世界の失明の原因は、2010年度のWHOのデータでは以下のようになっている。 白内障(51%) 緑内障(8%) 加齢黄斑変性:AMD(5%) 角膜混濁,(4%) トラコーマ(3%) 幼少期の失明(3%) 糖尿病網膜症(1%) 原因不明(21%) 日本における失明の原因の1位は緑内障である(さらに詳しい、原因と統計のデータは、視覚障害者のページの原因と統計の項を参照。)。欧米においては加齢黄斑変性が最大の原因となっている(2014年現在)。 幼少期の失明に関しては、サブサハラなど後進地域を中心にビタミンAの不足などの栄養不良が原因となる例がある。視覚障害者の約90%は発展途上国に居住している。先進国の主な失明原因は、加齢黄斑変性、緑内障、糖尿病網膜症である。 WHOは、2012年には全世界におよそ2億8500万人の視覚障害者が存在し、うち完全な失明状態にある者は3900万人にのぼると推定している。また、視覚障害者の割合自体は減少傾向にあるものの、寿命の伸びに伴う高齢化の進行によって失明者数は今後増大し、2050年には1億1500万人が失明状態になるとの推定も存在する。日本においては、2009年の段階で視覚障害者が約164万人、うち完全な失明者が18万8000人にのぼると推定されている。
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