地学的特長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 04:20 UTC 版)
東北日本弧の火山フロント付近に位置する中型の成層火山である。日光火山群に属し、約3万年前から安山岩からデイサイト(SiO2:52.6-67.5%)を噴出する活動をおこなっている。 基底径約6km、基底からの比高約1,200mの円錐形の火山体をもち、山頂には直径約1kmほどの北に開いた馬蹄形の火口がある。これは火口の北側が崩壊したことによる。その後の噴火で、この火口から厚い御沢溶岩流が北西麓まで形成されている。 男体山からの幾度もの溶岩流により湯川が堰き止められ、中禅寺湖や戦場ヶ原が形成された。後者はかつての堰止湖である。これらの流出口には日本三大瀑布として知られる華厳滝や、竜頭の滝などが形成されている。 従来、男体山の最後の噴火は約14,000年前だとされていたが、山頂の噴出物の調査により約7,000年前にも噴火があったことが2008年になって判明し、定義に当てはまることから2017年6月の火山噴火予知連絡会会合において活火山に分類された。
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