地上デジタルチューナー非搭載機器の継続使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 23:43 UTC 版)
「2011年問題 (日本のテレビジョン放送)」の記事における「地上デジタルチューナー非搭載機器の継続使用」の解説
地上デジタルチューナーを持たないテレビ・録画機などは地上デジタルチューナー搭載機器(単体チューナー、DVDレコーダー、テレビ、CATVセットトップボックスなど)のビデオ信号出力などを利用し、追加機器からテレビ側へ映像、音声、制御信号などを入力することで廃棄することなく継続して使用できる。 デジタル放送の利点である画像品質やアスペクト比に拘らず、また各種の機能などを必要とせずコンポジット映像信号などのビデオ信号出力を利用すれば画質と音声の劣化はあるが、多くは継続使用できる。ただし、テレビとチューナーの双方を操作する必要があることから従来のアナログテレビ単独使用と比べて利便性が低下する。録画機またはテレビのいずれか一方が地デジチューナー非搭載であっても、もう一方の機器が地デジチューナー搭載タイプであれば相補的な利用が可能となる場合がある。特にダブル以上の地デジチューナー搭載タイプであれば、録画しながら別放送を視聴も可能となる場合がある(いずれも詳細は後述)。 シャープは、地デジ黎明期に地上デジタルチューナーを搭載していないBS・110度CSデジタルチューナー搭載AQUOS専用の地デジユニットを販売していた。当時最低限の追加費用で地デジチューナー搭載AQUOSと同等の利便性を得られるのが大きな利点であった。 地上デジタルチューナー非搭載機器の多くは標準画質だが、初期に流通していた地上デジタル対応の単体チューナー、DVDレコーダー、CATVセットトップボックスはこの継続使用に特化したものはなく、ハイビジョン画質だが地デジチューナーを搭載していないアナログハイビジョンテレビなどへの接続が考慮されていたために過剰性能であり、その分高価な物ばかりだった。総務省の情報通信審議会は、電機メーカーに対し5,000円前後の特化した単体チューナーの発売を求める答申を出す方向で動いた。その後、2009年9月に5,000円を下回る価格の単体チューナーが発売される様になった。
※この「地上デジタルチューナー非搭載機器の継続使用」の解説は、「2011年問題 (日本のテレビジョン放送)」の解説の一部です。
「地上デジタルチューナー非搭載機器の継続使用」を含む「2011年問題 (日本のテレビジョン放送)」の記事については、「2011年問題 (日本のテレビジョン放送)」の概要を参照ください。
- 地上デジタルチューナー非搭載機器の継続使用のページへのリンク