和刻本とは? わかりやすく解説

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和刻本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 08:27 UTC 版)

和刻本(わこくぼん)は、日本で出版された書籍[1]。広義には内容を問わず日本で刻された本は漢籍洋書含めて「和刻本」であるが、刻された量から圧倒的に漢籍が多いために、和刻本漢籍を一般的に和刻本と呼ぶ[2][3]。本項目では和刻本漢籍について記述する。


注釈

  1. ^ 狭義の和刻本の定義(すなわち、江戸時代に国内で刊刻された漢籍をいう)を採用している例に長沢規矩也『和刻本漢籍分類目録』(汲古書院1969年初版、2006年増補補正版)がある。広義の和刻本の定義によった『中国館蔵和刻本漢籍書目』(杭州大学出版社、1995年)の出版以降は日本の古刊本や古活字本も含めた和刻本の定義が広く採用されている[4]
  2. ^ 江戸時代の刻本だけを採用した『和刻本漢籍分類目録』が著録するだけでも、和刻本は多く5000種あまりに及ぶ[4]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 湯浅, 邦弘『中国思想基本用語集』ミネルヴァ書房、2020年3月1日、46頁。 
  2. ^ a b 日本国語大辞典, 図書館情報学用語辞典 第5版,精選版. “和刻本とは”. コトバンク. 2021年4月16日閲覧。
  3. ^ a b c 「大東文化」第479号 ~和刻本と和本~”. www.ic.daito.ac.jp. 2021年4月16日閲覧。
  4. ^ a b c d 金程宇, 田中京, 富嘉吟「『和刻本中国古逸書叢刊』前言」『立命館白川靜記念東洋文字文化研究所紀要』第12巻、立命館大學白川靜記念東洋文字文化研究所、2019年3月、59-81頁、CRID 1390572174771978112doi:10.34382/00013587hdl:10367/00013587ISSN 1881-95912024年2月19日閲覧 
  5. ^ 古川富美子「[図書館談話室] 平成13年度漢籍担当職員講習会(初級)参加報告書」『関西大学図書館フォーラム』第7巻、関西大学図書館、2002年、64-67頁、hdl:10112/00022091 
  6. ^ 国立国会図書館所蔵の和刻本漢籍概観”. 国立国会図書館. 2020年4月17日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g 周振鶴, 紅粉芳惠, 陳娟「文化史における和刻本漢籍の意義」(PDF)『関西大学東西学術研究所紀要』第45号、関西大学東西学術研究所、2012年4月、3-12頁、CRID 1520009408957963264ISSN 02878151 
  8. ^ a b 企画展「江戸のベストセラー 唐詩選」”. 國學院大學博物館. 國學院大學博物館. 2021年4月17日閲覧。
  9. ^ 日本人のよんだ漢籍 : 貴重書と和刻本と : 平成23年度筑波大学附属図書館特別展』筑波大学附属図書館、2011年。hdl:2241/00138466https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/records/376882024年2月19日閲覧。"会期 平成23年9月22日(木)~10月21日(金) 会場 筑波大学附属図書館(中央図書館 貴重書展示室)"。 


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