双性イオンとは? わかりやすく解説

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そうせい‐イオン〔サウセイ‐〕【双性イオン】

読み方:そうせいいおん

両性イオン


双性イオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/01 07:16 UTC 版)

アミノ酸の2つの異性体。右側が双性イオン。
スルファミン酸の異性体。

双性イオン (そうせいイオン、: Zwitterion) は1分子内に正電荷と負電荷の両方を持つ分子のことである。双性イオンはときどき分子内塩 (: inner salt) とも呼ばれる[1]

アミノ酸が双性イオンをつくることはよく知られている。これらの化合物はアンモニウム基とカルボキシラート基を持つが、これはアミノ基カルボキシ基からプロトンを受けとる分子内酸塩基反応の生成物とみなせる。

リン脂質の1種であるホスファチジルコリンの構造式

出典

  1. ^ IUPAC Gold Book zwitterionic compounds/zwitterions
  2. ^ Jönsson, P.-G.; Kvick, Å. (1972). “Precision neutron diffraction structure determination of protein and nucleic acid components. III. The crystal and molecular structure of the amino acid α-glycine”. Acta Cryst. B, 28: 1827–1833. doi:10.1107/S0567740872005096. 
  3. ^ Price, William D.; Jockusch, Rebecca A.; Williams, Evan R. (1997). “Is Arginine a Zwitterion in the Gas Phase?”. J. Am. Chem. Soc. 119 (49): 11988–11989. doi:10.1021/ja9711627.  text
  4. ^ R. L. Sass (April 1960). “A neutron diffraction study on the crystal structure of sulfamic acid”. Acta Cryst. 13 (4): 320–324. doi:10.1107/S0365110X60000789. 
  5. ^ Nelson, D. L.; Cox, M. M. "Lehninger, Principles of Biochemistry" 3rd Ed. Worth Publishing: New York, 2000. ISBN 1-57259-153-6.

双性イオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/15 14:53 UTC 版)

マイゼンハイマー錯体」の記事における「双性イオン」の解説

電子不足ベンゼン環を持つ4,6-ジニトロベンゾフロキサンは電子豊富な1,3,5-トリス(N-ピロリジニル)ベンゼン反応し、Meisenheimer-Wheland錯体というべき双性イオンの付加体得た。この付加体NMRにより同定した。

※この「双性イオン」の解説は、「マイゼンハイマー錯体」の解説の一部です。
「双性イオン」を含む「マイゼンハイマー錯体」の記事については、「マイゼンハイマー錯体」の概要を参照ください。

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