原子力商船として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/10 14:42 UTC 版)
「オットー・ハーン (原子力船)」の記事における「原子力商船として」の解説
竣工してGKSSに引き渡されたオットー・ハーンは、ハンブルクを定係港に、2年にわたる実験航海で原子炉動力の性能と可能性に関するデータ収集を行った。1970年からは商業航海を始め、鉱石や穀物の輸送、若干の旅客輸送に従事した。最初の燃料交換が行われた1972年までの4年間に、25kgのウランで25万海里を航行した。 これらの航海で、オットー・ハーンは西ドイツのみならず、アフリカや南北アメリカ、イランなどへの国際航路にも就役した。1975年の沖縄国際海洋博覧会では、「むつ」と並べて展示する計画があり、国際原子力機関と中継地のシンガポール政府を交えた出入港時の安全対策が協議された。しかし、「むつ」の完成が博覧会に間に合わないことから展示計画が白紙になったため、オットー・ハーンがアジアへ寄港することは無かった。 1972年、オットー・ハーンは最初の炉心交換を迎え、燃料被覆をステンレス鋼からジルカロイに改良し、出力密度と燃焼度を改善した炉心に交換された。
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