原口館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 02:31 UTC 版)
その一方で志苔館と同じく十二館に含まれる松前町の原口館は1990年と1992年にその比定地が松前町教育委員会によって発掘調査され幅約3m、深さ約2.5m、延長約120mの空壕が発見された。空堀の内部からは竪穴住居跡と多量の青苗文化に属する土器などが発見され、原口館比定地は15世紀頃ではなく10~11世紀頃の東北地方北部から渡島半島南部に分布する古代の防御性集落であることが確認された。このように道南十二館の比定地には不確定な点があることなどを含め、文献史料である新羅之記録と考古学的調査との整合性が新たな課題となっている。
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