原コクシジウム目とは? わかりやすく解説

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原コクシジウム目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 07:02 UTC 版)

原コクシジウム目
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
階級なし : ディアフォレティケス Diaphoretickes
階級なし : SARスーパーグループ Sar
上門 : アルベオラータ Alveolata
: アピコンプレックス門 Apicomplexa
: コクシジウム綱 Coccidea
: 原コクシジウム目
学名
Protococcidiorida
Kheisin, 1956

本文参照

原コクシジウム目(げんこくしじうむもく)は、コクシジウム綱(または亜綱)に属するのひとつ。宿主は環形動物で、生活環の中にメロゴニーがないことを特徴とする。

生活環

宿主は環形動物である。

スポロゾイトは、腸管上皮細胞に侵入したあと、まもなく体腔または循環器系に移行して細胞外で発育し(メロゴニーがない)、有性生殖を行ってオーシストを形成する。

分類

コクシジウム亜綱のうち、腸管上皮細胞でメロゴニーを行わないという観点でまとめられた。雄性生殖母体の形成過程に注目して4科に分類されている[1]

  • エレウテロスキゾン科 Eleutheroschizonidae
    この科の生活環は例外的である。宿主の腸管上皮に付着して兜形をした生殖母体へと発育し、上皮から離脱して海水中へ排出され、そこでガメトゴニーとスポロゴニーを行う。エレウテロスキゾン属(Eleutheroschizon)に2種のみが知られている。
  • Myriosporidae
    3属7種が知られている。
  • Angeiocystidae
    Angeiocystis audouiniaeのみが知られている。
  • グレリア科 Grelliidae
    2属4種が知られている。

分子情報が得られているのは唯一Eleutheroschizon duboscqiのみであり[2]、こうした分類体系が系統を反映しているかどうかは確証がない。

参考文献

  1. ^ Frank O. Perkins (2000). “ORDERS Agamococcidiorida, Ixorheorida, and Protococcidiorida”. In Lee, J. J., Leedale, G. F., Bradbury, P.. The Illustrated Guide to The Protozoa. vol. 1 (2nd ed.). Lawrence, Kansas: Society of Protozoologists. pp. 298-305. ISBN 1-891276-22-0 
  2. ^ Janouskovec, J., et al. (2019). “Apicomplexan-like parasites are polyphyletic and widely but selectively dependent on cryptic plastid organelles”. Elife 8: e49662. doi:10.7554/eLife.49662. 

原コクシジウム目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 14:39 UTC 版)

コクシジウム」の記事における「原コクシジウム目」の解説

生活環メロゴニーがない。多毛類寄生するCoelotropha durchoni、Grellia dinophiliなど十数種が知られている。

※この「原コクシジウム目」の解説は、「コクシジウム」の解説の一部です。
「原コクシジウム目」を含む「コクシジウム」の記事については、「コクシジウム」の概要を参照ください。

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