勤皇まことむすびとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 勤皇まことむすびの意味・解説 

勤皇まことむすび

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 17:49 UTC 版)

勤皇まことむすびの機関誌『維新公論』

勤皇まことむすび(きんのうまことむすび)とは、1939年昭和14年)3月20日に結成され、1943年(昭和18年)10月21日まで存在した日本国家主義団体。

概要

「まことむすび」を軍律とした神兵隊事件参加者内の分裂により[1]東京都芝区愛宕に結成された。五・一五事件に関係した紫山塾頭の本間憲一郎を中心に、鹿子木員信、安田銕之助、小島茂雄(立教大教授)[2]、天野辰夫を世話人とした[3]

「吾は日本人なり」を指導原理とし、政治運動宗教運動・右翼運動を否定した[1]。機関誌『まことむすび』は薄井己亥を主幹とし昭和14年4月1日から発行[3]、このほかにも機関誌『維新公論』があった。戦時刑事特別法の改正時に東條英機を攻撃するなど、毎号激烈な政府批判の内容だったため何度も発禁となった。湯浅倉平内大臣暗殺計画や、1941年(昭和16年)8月の平沼騏一郎狙撃事件などを起こし、1943年(昭和18年)10月21日の一斉検挙によって解散した[1]

関連文献

  • 片岡駿 『神兵隊の告り直しと其の精神』
  • 司法省刑事局編 「神兵隊の告り直しと其の精神、神兵隊決裂の真相と我等の態度」『思想資料パンプレット』特輯。(神兵隊各派の声明書)
  • 司法省刑事局編 「国家主義団体の理論と政策」『思想研究資料』特輯八四

脚注

  1. ^ a b c 高橋正衛「勤皇まことむすび」『国史大辞典 第4巻(き〜く)』国史大辞典編集委員会編、吉川弘文館、1984年、688-689頁。
  2. ^ 堀幸雄「まことむすび社」『最新右翼辞典』柏書房、2006年、527頁。
  3. ^ a b 堀幸雄「まことむすび社」『右翼辞典』三嶺書房、1991年、543頁。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「勤皇まことむすび」の関連用語

勤皇まことむすびのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



勤皇まことむすびのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの勤皇まことむすび (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS