動脈管開存
読み方:どうみゃくかんかいぞん
肺動脈幹と大動脈の間を連絡する通路。
動脈管開存症
(動脈管開存 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 02:13 UTC 版)
動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう、英: patent ductus arteriosus; PDA)とは、胎生の哺乳類で、出生後動脈管が閉鎖しなかった結果として生じる先天性心疾患。初期には大動脈から肺動脈への血液の流入(左→右短絡)により肺の血液量が増加し、左心系鬱血性心不全を示すが、病気の進行により肺動脈圧が大動脈圧を超えると肺動脈から大動脈への血液の流入(右→左短絡)が生じ、静脈血が全身に循環することにより低酸素血症を示す(アイゼンメンガー症候群)。動脈管開存症では通常の血流量より多くの血液が流れるため、肺動脈や肺静脈の血管径は拡張する。
注釈
出典
- ^ 『STAP内科5 循環器(第3版)』梅村敏・木村一雄 監修、初版1999年・第3版2015年、ISBN 978-4907921026、P.153-154。
- ^ Fowlie, PW; Davis PG; McGuire W (19 May 2010). “Prophylactic intravenous indomethacin for preventing mortality and morbidity in preterm infants (Review)”. The Cochrane Database of Systematic Reviews (7): CD000174. doi:10.1002/14651858.CD000174.pub2. PMC 7045285. PMID 20614421 .
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- ^ a b 『看護のための最新医学講座 3循環器疾患 第2版』中山書店、2005年、243頁。ISBN 4-521-62401-4。
- ^ a b 『STAP内科5 循環器(第3版)』海馬書房、2015年。ISBN 978-4907921026。
- ^ “Robert Edward Gross (PDF)”. Harvard University. 2021年9月2日閲覧。
- 1 動脈管開存症とは
- 2 動脈管開存症の概要
- 3 関連項目
動脈管開存
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「動脈管開存症」も参照 これに対して出生後一定時間経過後も動脈管が閉鎖しないまま残った状態というのは異常であり、この状態のことを動脈管開存(patent ductus arteriosus)と呼ぶ。こうなると、血圧の高い大動脈から、血圧の低い肺動脈へと血液が流れ込む。この流量が多い場合は、心不全や肺鬱血などをきたしやすく、命に関わることもある他、流量が少なくてもこの部位が感染性動脈内膜炎をおこしやすいので、通常は開存部分が細い場合は閉鎖作用のあるインドメタシンを投与し、それではふさがらない太さでもカテーテルのコイル塞栓や直接外部から結紮するなどして閉鎖させる手術を行う。
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