加治木のくも合戦の習俗とは? わかりやすく解説

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加治木のくも合戦の習俗

名称: 加治木のくも合戦の習俗
ふりがな かじきのくもがっせんのしゅうぞく
種別1: 風俗習慣
保護団体名: 加治木町くも合戦保存会
選択年月日 1996.11.28(平成8.11.28)
都道府県(列記): 鹿児島県
市区町村(列記): 姶良郡加治木町
代表都道府県 鹿児島県
備考
解説文: くも(蜘蛛)を戦わせる伝統的な子どもの遊びは、日本各地広く行われていたが、今日ではほとんど消滅しようとしている。鹿児島県加治木町では毎年五月五日に近い日曜日地区をあげての行事として「くも合戦が行われている。この地方でくも合戦用いるのはヤマコッと呼ばれる大型のくも(和名コガネグモ)の雌で、もとは「ヤマコッの喧嘩」「ヤマコッの相撲」などと呼ばれていた。試合土俵にあたる棒(ヒモシ)の上一対一行われる勝敗見分けるのは「行司」の役目で、相手のくもを追い落として糸を切ったとき、腹にかみついたとき、体に糸をからめたときに勝敗決まり闘志なく逃げたくもも負けとする。また、互いに闘志示さないときには砂を振りかけたり、相手噛みついたときには息を吹きかけて分けるなどの采配をする。この合戦参加する家々では、事前にくも採りに出かけ、大型のくもを入手して家に飼いおくことが行われている。加治木のくも合戦藩政時代からの伝統をもち、老若男女問わず地域をあげて行われている。
 くも合戦は、闘牛闘犬闘鶏などとともに動物競技一種であるが、この小さな戦わせる競技には、身近な自然と深いかかわりをもってきた生活の伝承豊富に蓄積されており、早急に記録作成措置講ずる必要がある



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