行司とは? わかりやすく解説

ぎょう‐じ〔ギヤウ‐〕【行司】

読み方:ぎょうじ

相撲で力士立ち合わせ、勝負判定する役。また、その人

行事4」に同じ。

[補説] 行司1の階級軍配の房・菊綴じの色

階級
立行司 木村庄之助総紫
立行司 式守伊之助紫白
三役
幕内紅白
十両青白
幕下青または黒
三段目青または黒
序二段青または黒
序の口青または黒

行司の画像

行司

読み方:ぎょうじ

  1. 賭博

分類 ルンペン大阪

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

行司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 03:05 UTC 版)

行司(ぎょうじ)とは、大相撲において、競技の進行及び勝負の判定を決する者、またはそれを行う者である[細則 1]


注釈

  1. ^ 三役格行司が横綱土俵入りの先導をする場合のみ、通常立行司のみ着用する「短刀」を着用して所作を行う。
  2. ^ 例えば、衆議院文教委員会における川崎秀二委員の発言。「各部屋に行司がついている。こういうことは一体審判制度の厳正化ということからしてどうか。重大な問題だと思う。ほかのスポーツならこんなばかなことはないですよ。」と審判制度の問題点を指摘している[* 1]
  3. ^ 漆塗り以外の白木等の物を使用する者もいる。
  4. ^ 土俵入りの時は花道で脱いで行く。
  5. ^ a b 青は実際は緑色である。
  6. ^ 実際にはほとんどの行司が青(緑色)を用いており、黒は現役では式守一輝が持っている程度である。
  7. ^ 読売新聞』2018年1月14日付朝刊スポーツ面によれば、「実際は年齢と経験が重視されるケースが多い。」とされる。近年は年功序列とほぼ変わらない状態で昇格しているが、昭和50年代頃には、行司としての技量が著しく劣る行司が後輩行司に抜かれることがしばしばあった。
  8. ^ ただし、それ以前でも27代式守伊之助36代木村庄之助は最終場所の途中で停年日を迎えたが、普通に千秋楽までは務めて引退していて、最終場所の千秋楽を持って停年退職となっている(27代伊之助の場合は最終場所の千秋楽が65歳の誕生日だったが、協会の規定では65歳の誕生日前日で停年なので、14日目が本来の停年日だった)。2015年に停年を迎えた37代木村庄之助も最終場所途中で停年日を迎えていたが、千秋楽まで務めて引退している。
  9. ^ 例外となるケースして、幕内の場合には、十両格行司が幕内の取組を裁くことはできないので、休場している行司が多い場合は、3番以上を裁く行司が出ることもある。また土俵上や土俵下控の行司に事故がある際には交代することがあるため裁く番数の増減がある。後者については本来1番しか裁かない木村庄之助が2番裁いた例も存在する。また、中入り後最初の一番を裁く行司は中入り後の番数と裁く行司の割り振りの都合で本来は2番だが、1番のみ裁いて終わりというパターンが時折ある。
  10. ^ 大体、幕下上位の取組から十両格が裁き、十両の取り組みの後半から中入り前までを幕内格行司が裁いている。
  11. ^ a b c d e f g h 取組数によって裁く番数が増減することがある。
  12. ^ 相撲記者の佐々木一郎が伝えたところによると、短刀を調達した際には銃刀法違反にならないように行政官庁へ届出を行う必要があるとのことである[要出典]
  13. ^ 括弧内は言う行司と言わない行司に分かれるが、近年の行司は言う傾向が強く、28代木村庄之助以降は40代式守伊之助が言ったり言わなかったりであったのを除き全員言う派である。
  14. ^ 括弧内は言わない行司がほとんどであったが、41代式守伊之助はつけるようにしているという[要出典]
  15. ^ 現在では、実際には1番でも前相撲を取れば出世できる。
  16. ^ 41代(前名11代式守勘太夫)が38代木村庄之助を襲名して以降。
  17. ^ 番付に載らず廃業・退職
  18. ^ 40代式守伊之助の謹慎休場(そのまま退職)に加え、木村庄之助が不在であったため、2018年1月場所から実質的な首席として結の一番を裁くようになった。
  19. ^ 40代伊之助と38代庄之助が同学年生まれであり、同年に退職引退となるが、生まれ月が40代伊之助より、38代庄之助の方が早いため

施行細則

  1. ^ a b 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第2条。
  2. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第3条。
  3. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第4条。
  4. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第16条。
  5. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第22条。
  6. ^ a b 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第5条。
  7. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第7条。
  8. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第8条。
  9. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第11条。
  10. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第12条。
  11. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第13条。
  12. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第15条。
  13. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第18条。
  14. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第17条。
  15. ^ a b 日本相撲協会寄附行為施行細則審判規則行司第19条。
  16. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則番附編成要領第4条。
  17. ^ a b 日本相撲協会寄附行為施行細則第64条。
  18. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則番附編成要領第14–16条。
  19. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則第63条。
  20. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則番附編成要領第17条。
  21. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則行司賞罰規定第7条。但し、式守伊之助の名跡を襲名したものは、襲名時より2年間は他の行司と同一に扱うものとする。また同第8条により「立行司にして自己の責任と自覚がないと認められたときは、理事会の決議により引退を勧告し、または除名するものとする。」とされている。
  22. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則番附編成要領第13条。
  23. ^ 日本相撲協会寄附行為施行細則停年退職規定第6条。

書籍出典

  1. ^ 田中亮 2019, pp. 74–79.
  2. ^ 根間弘海 2011, p. 48.
  3. ^ 根間弘海 2011, p. 50.
  4. ^ a b 『大相撲ジャーナル』2019年3月号, pp. 50–52.
  5. ^ 根間弘海 2011, pp. 50–51.
  6. ^ 根間弘海 2011, pp. 51–52.
  7. ^ 根間弘海 2011, pp. 55–56.
  8. ^ 根間弘海 2011, pp. 56–57.
  9. ^ 根間弘海 2011, pp. 9–10.
  10. ^ 根間弘海 2011, pp. 10–11.
  11. ^ 根間弘海 2011, p. 11.
  12. ^ 根間弘海 2011, pp. 13–14.
  13. ^ 根間弘海 2011, pp. 16–17.
  14. ^ 根間弘海 2011, pp. 12–13.
  15. ^ 根間弘海 2011, pp. 22–23.
  16. ^ 根間弘海 2011, pp. 27–30.
  17. ^ 朝日新聞1971年12月27日付朝刊スポーツ面
  18. ^ 1994年の立行司不在時と異なり担当は固定。翌年1月場所より伊之助に昇格。
  19. ^ 『大相撲ジャーナル』2019年3月号, p. 48.
  20. ^ 根間弘海 2011, pp. 35–36.
  21. ^ フジテレビトリビア普及委員会 2003, p. [要ページ番号].
  22. ^ 木村庄之助 2008, p. 209.
  23. ^ 「発気用意」の意共、永六輔『役者 その世界』p190、岩波現代文庫、2006年
  24. ^ https://www.nikkansports.com/battle/column/sumo/news/1480440.html 「透かし彫り」軍配で見通す勝負 日刊スポーツ 2015年5月23日
  25. ^ 三役格行司の木村玉治郎が相撲協会に退職届を提出 師匠の立浪親方「本人の意志が固かった」日刊スポーツ9/30(土)5:55
  26. ^ 三役格行司・木村玉治郎の退職届騒動のウラ側にあるのは「約9年ぶりの『木村庄之助』誕生と年功序列人事の弊害」か YAHOO!ニュース 2023年10月1日
  27. ^ 三役格行司・木村玉治郎の退職届騒動のウラ側にあるのは「約9年ぶりの『木村庄之助』誕生と年功序列人事の弊害」か YAHOO!ニュース 2023年10月1日
  28. ^ 【ポケモン】大相撲一月場所にて伝統的な和柄がデザインされた化粧まわしや行司装束がお披露目。ハリテヤマやシリーズ歴代パッケージなどをデザイン

サイト出典




「行司」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「行司」の関連用語

行司のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



行司のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
皓星社皓星社
Copyright (C) 2024 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの行司 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS