割殻

デジタル大辞泉

われ‐から【^▽破殻／割殻】

読み方：われから

端脚目ワレカラ科の甲殻類の総称。海産で、主に海藻の間にすむ。体長数センチの細長い円筒形で、胸部は7節からなり、第3、4節を除く各節から細長い付属肢が一対ずつ伸びる。第2節のものははさみ状。名は、乾くと体が割れることによる。古くから和歌の題材とされ、多く「我から」に言いかけて詠まれる。《季 秋》「我(われ)からの音を鳴く風の浮藻かな／松宇」

難読語辞典

割殻

読み方：ワレカラ（ｗａｒｅｋａｒａ）

甲殻類端脚目の節足動物、海藻の間にすむ

動物名辞典

割殻

読み方：ワレカラ（ｗａｒｅｋａｒａ）

ワレカラ科に属する種類の総称

ウィキペディア

ワレカラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/07/23 13:38 UTC 版)

ワレカラ（割殻、破殻、吾柄、和礼加良）は海洋に生息する小型の甲殻類である。海藻の表面に多数見いだされるほか、深海底にも生息している。ヨコエビと近縁で端脚目に分類されるが、腹節および尾節が著しい退化傾向にあり、身体の大部分が頭部および胸部により構成される。多くの種において、身体を屈伸させるほかに単独で水中を移動する術はなく、専ら生息基質である大型藻類等の表面に定位し、デトリタスや藻類を食べる。