前変態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:00 UTC 版)
不完全変態昆虫の中には、トンボ・カゲロウのみの形態変化が比較的大きなグループもある。トンボの若虫「ヤゴ」は、水中でエラ呼吸をし、発達した折り畳み式の下唇を用いて水中の餌動物を捕えるのに対し、成虫は特徴的な腹部を持ち、その姿は大きく異なるものの、大型の複眼を有する頭部の形など、基本的な構造は共通している。また、カゲロウは終齢幼虫から直接成虫へと変態するのではなく、成虫に似るが羽化の場所を求めて極短距離を異動するための弱い飛翔能力のみを持つ亜成虫と呼ばれるステージを持つ。トンボ・カゲロウのみの変態様式を、前変態(ぜんへんたい)あるいは半変態(はんへんたい)と呼ぶ場合がある。
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