再国有化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 17:08 UTC 版)
「ニュージーランドの鉄道」の記事における「再国有化」の解説
政府は2002年にオークランド都市鉄道網をトランツ・レールから8100万ドルで買収した。トランツ・レールは引き続きその鉄道網で貨物列車を運行する枠を保持し、オークランド地域評議会(ARC: Auckland Regional Council)は、その鉄道網における都市近郊旅客列車の運営権を入札に掛ける事を認められた。既に地方自治体の所有ではなくなっていたオークランド駅は、現在オークランド地域評議会の傘下にあるオークランド地域交通公社へ合併することになっている、オークランド地方政府の関連団体のオークランド地域交通網会社(ARTNL: Auckland Regional Transport Network Limited)へと移管された。 2002年に、トランツ・レールはその財務状態の悪さのために、ニュージーランド証券取引所における株価が記録的な安値に下落した。政府は、鉄道網のインフラストラクチャーを再国有化する代わりに同社を救済する様々な枠組みを検討した。その際に説明された理由は、貨物輸送を道路から鉄道へ戻して、鉄道輸送に関心のある事業者全てに線路の使用権を与えるためというものであった。オーストラリアのトール・ホールディングスがトランツ・レールの買収に成功し、政府との協定に基づいて鉄道網のインフラストラクチャーを政府に1ドルで売却した。政府はそれ以降、ニュージーランド鉄道会社、現在のオントラックを通じて、税金を元に2億ドルを遅れていた保線の促進と財務内容の改善に投じることを確約している。
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