とえんしょうせつ〔トヱンセウセツ〕【兎園小説】
兎園小説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 06:52 UTC 版)
曲亭馬琴らによる江戸時代の奇談集『兎園小説』により「窮鬼(きゅうき)」 文政4年(1821年)、江戸番町に年中災い続きの家があり、その武家に仕える男があるときに用事で草加へ出かけ、1人の僧と知り合った。男が僧に、どこから来たのかと尋ねると、今まで男の仕えていた屋敷にいたとのことだった。男はその僧を屋敷で見たことがないと告げると、僧は笑いながら「あの家には病人が続出しているが、すべて貧乏神である私の仕業だ。あの家は貧窮極まった状態なので、ほかの家へ行く。今後、あなたの主人の運は上を向く」と言って姿を消した。その言葉通り、その後、男の仕える家は次第に運が向いてきたという。
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