倒産後の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 12:57 UTC 版)
「ニコマート (コンビニエンスストア)」の記事における「倒産後の状況」の解説
ニコマートのエリアフランチャイズをしていた各社は新しいブランドでコンビニを運営するか、ニコマートのままで運営するかで対応が分かれた。 一部加盟店オーナーやベンダーの要請で、不動産事業を展開する菱宏株式会社を中心にコンビニックスを設立。その後1993年8月16日、ニコマート本社ビル一階に事務所を設け、1994年1月にはナナホシテントウをシンボルマークにした「Jマート」になり、約50店舗で再スタートした。その後1994年10月7日には惣菜事業を展開するゼストクックと業務提携を結び、惣菜が400種類もある店舗をオープン。さらに1995年4月15日には、店内で弁当やパンを調理したものを販売する「コンビニックスJデリカ目黒店」を直営でオープン。惣菜とコンビニを合わせたコンビニを首都圏120店展開する五ヵ年計画を立てたりするなど完全にニコマートから独立した経営を行った。 同じく旧エリアフランチャイズだったパスコリテール・飯野リティル・大森商店の三社で設立した「ジャストスポット」も、約100店で設立しニコマートの看板を変えて経営をスタートした。その中でも特にパスコリテールは、都内でのチェーン展開に積極的で店舗を増やしていった。その後1998年4月にパスコリテールをポプラが買収。飯野海運の子会社である飯野リティルはローソンに買収を打診していたが、結局は2002年7月新鮮組が買収し、その後2008年2月にローソンとなった。 東北ニコマートは1993年にミニストップと業務提携し、ミニショップとなった。それまでミニストップは東北に進出しておらず、東北ニコマートから業務提携の打診があり今回にいたった。 日糧製パンの子会社である多摩コンビニエンスは、倒産前の1992年にニコマートの看板を残したままデリーショップと本部を統合。倒産後は2チェーンの名前を統合を検討したものの、結局は多摩コンビニエンス自体が、1996年3月決算で約3億円の債務超過となってしまい会社を清算した。 福岡のアイアンドアイリテイルはニコマートのまま運営していたが、2001年6月に九州コンビニエンスシステムズと一緒にココストアに買収された。
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