侵略の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 08:50 UTC 版)
別宮暖朗(歴史評論家)の影響を受け、侵略国とは「作戦計画に基づいて先制攻撃をかけた側」としている。大日本帝国も批准したパリ不戦条約に違反したかどうかが問題であり、「戦場がどこか」「民族自決の大義」などでは判定されないと論じている。 上記の論理から、兵頭は1931年以降の日本軍の先制攻撃で始まった満州事変、太平洋戦争は日本の侵略だと述べている。1937年8月の支那事変については、蔣介石・中華民国による侵略であり、まず非難されるべきは中国側の重大な条約無視であると主張している。ただし、満州事変停戦後の日本側による一連の北支分離工作も非難し、それが中国側の怒りを招いたと指摘している。また、ここで言う兵頭の「侵略」はあくまで先攻側という意味で、事の善悪とは無関係な定義だとしている。 真珠湾攻撃を自衛とみなす日本の多くの論者は、侵略の定義を誤っていると主張している。
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