使用実態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/26 06:30 UTC 版)
歴史的に古くからある用法であり、俗語でもなければ誤用でもない。しかし、使用には地域差があり、中部地方から九州地方にかけて盛んに用いられるのに対し、東日本ではほとんど用いられてこなかった(例えば、痛みを覚えた際、西日本では「いた!」と言う人が多いが、東日本では「いたい!」や「いてえ!」と言う人が多い)。東日本における語幹用法の使用は、テレビなどのマスメディアを通じて、若者世代を中心に急速に広まったと考えられている。 急速な使用の拡大から、東日本では語幹用法を「若者言葉」や「日本語の変化」と捉える人々も存在し、それを踏まえて文化庁は語幹用法を平成22年度国語に関する世論調査の調査対象とした。国語に関する世論調査では、「寒っ」「すごっ」「短っ」「長っ」「うるさっ」の5種類について、どの程度使われているか、また気にされているかが調査された。その結果、「寒っ」では「自分も使う(又は,使うことがあると思う)し,他人が言うのも気にならない」と回答した人が6割を超え、「自分は使わないし,他人が言うのも気になる」と回答した人は1割に留まった。「寒っ」以外では「自分も使う(又は,使うことがあると思う)し,他人が言うのも気にならない」と回答した人は2〜3割台に減少したが、それでも「自分は使わないが,他人が言うのは気にならない」と回答した人が4割前後あり、「自分は使わないし,他人が言うのも気になる」と回答した人は1〜2割台に留まった。
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