何とも

デジタル大辞泉

なに‐とも【何とも】

読み方：なにとも

［副］

１ （あとに打消しの語を伴って用いる）

㋐特別の感情を催さないさまを表す。別に大したものとも。物の数とも。

「いにしへは—見ざりし衣裳の紋、今は目にたちて」〈曽我・三〉

㋑行動を特定できないさまを表す。どうとも。

「—言ひ出でじ」〈紫式部日記〉

２ いろいろに手段をつくすさまを表す。あらゆる方法で。なんとかして。

「—風体を巧みて」〈能作書〉

３ 他に表現のしようがないという気持ちを表す。いかにも。なんとも。

「—迷惑ニゴザル」〈日葡〉

なん‐とも【何とも】

読み方：なんとも

［副］《「なにとも」の音変化》

１ 言葉にいえないほど程度がはなはだしいさま。「—あきれた話だ」

２ どうという限定のないさま。どうとも。「結果は—言えない」

３ （打消しの語を伴って）問題にするほどでないさま。どうとも。「悪口なんか—思わない」「徹夜しても—ない」

［アクセント］1・2はナントモ、3はナントモ。

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「何とも」の例文・使い方・用例・文例

• これは他に何とも説明のしようがない
• 僕は10キロ泳ぐのを何とも思わない
• １日12時間働くことを何とも思わない人がいる
• 私には何とも言えない
• Xが、何とも言えない
• Xが何とも胸に痛い
• Xが何とも可愛かった
• 彼女はあなたのことを何ともおもっていないみたいですよ。
• 私は何とも言えない気持ちになった。
• それに対して別に何とも思っていません。
• その件について、何とも言えません。
• この料理は何とも言えないような味がした。
• 彼のことなんて何とも思っていない。
• 私はあなたのこと何とも思っていませんでした。
• 私はそれについては何とも言えないです。
• 今日中にはコンピューターを直してもらう予定ですが、今の時点では間に合うかどうか何ともいえません。
• 彼女は交通事故にあっても何ともなかった。
• 彼女は強い酒を飲んだが何ともなかった。