伝説の海兵隊員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/26 08:30 UTC 版)
「ルイス・B・プラー」の記事における「伝説の海兵隊員」の解説
チェスティ・プラーの存在は、現在でもアメリカ海兵隊における一種の伝説として様々な形で語り継がれている。その中には史実だけではなく、いくらか誇張されたものも含まれる。 海兵隊員のブートキャンプにおいて、一日の終わりの挨拶には「Good night, Chesty Puller, wherever you are!」(おやすみなさい、チェスティ・プラー。あなたがどこにいようとも!)という文句がしばしば使われ、また訓練中の励ましの言葉としても「Chesty Puller never quit!」(チェスティ・プラーは諦めない!)という文句が使われるという。 海兵隊の新兵訓練やOCS(英語版)では、ミリタリーケイデンスとして「It was good for Chesty Puller/And it's good enough for me」(チェスティ・プラーによし、おれにもっとよし)、「Tell Chesty Puller I did my best.」(おれはよくやったとチェスティ・プラーに伝えてくれよ)という言葉が歌われる。新兵の訓練歌にも「Chesty Puller was a good Marine and a good Marine was he.」(チェスティ・プラーは良い海兵、良い海兵はチェスティ・プラー)というものがある。こうした歌の中では、チェスティ・プラーは海兵隊員の団結心の象徴として登場する。 訓練の一環として行われる懸垂では、「do one for Chesty!」(チェスティの為に1回)という掛け声が使われる。 生前のプラーは海兵隊における労働環境の改善にも取り組んでいた為、多くの下士官兵に愛されていた。プラーはまた、より優れた装備や規律の導入も試みていた。彼は欠礼に対する懲罰として部下の下士官に100回の敬礼を命じた少尉に出会った時、その少尉に対して次のように言った。 「君が彼に100回の敬礼を命じたことは実に正しいよ、少尉。だがね、敬礼を受けた将校は必ず答礼しなければならないことも君は知っているはずだ。さあ、彼に答礼したまえ。私が数えてやろう。」 ハワイ勤務時の武器点検の折、誤って屋内で.45口径ピストルを暴発させる事故が起こった際、彼は自らに100ドルの罰金を課したが、部下の罰金は20ドルのみだった。
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