伊藤忠商事による買収打診
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 08:21 UTC 版)
「エーエム・ピーエム・ジャパン」の記事における「伊藤忠商事による買収打診」の解説
2009年11月には、株式会社ファミリーマートとその筆頭株主である伊藤忠商事(伊藤忠)が、エーエム・ピーエム・ジャパン買収への協議に入ったことが明らかになった。伊藤忠としては、取引小売店の増加により商品取扱量を拡大し、メーカーとの価格交渉力を強化する事で、ローソンの筆頭株主である三菱商事や、セブン-イレブンと親密な関係にある三井物産との競争を視野に入れたものとみられている。このように一連のam/pm騒動は、単なるコンビニ買収合戦ではなく、総合商社を巻き込んだ争奪戦という構図が鮮明になっていった。 11月13日に、株式会社ファミリーマートが、同社株式を1円で、レックスHDの貸付債権を簿価で取得して、正式に買収を発表(実質的な取得価格120億円)。12月28日(事務手続きの遅れにより、当初予定の12月24日から延期)に、株式会社ファミリーマートが完全子会社化した。ローソンによる買収で問題になったブランド転換及び契約条項変更については、米国am/pmとの同意が取れたとしている。 これにより、伊藤忠が関係会社への出資のうえ事業提携関係を持つコンビニエンスストアの店舗数は、ファミリーマート(am/pm含む)が全国およそ8500店舗で、2位のローソンの8700店舗に次ぐ規模となっている。このうち首都圏店舗はam/pmのおよそ500店舗が加わり1700店舗となり、全国店舗数首位のセブン-イレブン・ジャパンを上回る数となった。 また、伊藤忠は2009年にサークルKサンクスの親会社であるユニーと業務・資本提携を締結しており、サークルKサンクスの全店舗を加えればセブン-イレブン・ジャパンを上回る全国1万5千以上の店舗数となる。その後ユニーは2012年2月16日に、サークルKサンクスを株式公開買付けによって完全子会社化する方針であると表明。2016年9月1日付でユニーがファミリーマートと経営統合したことに伴い、株式会社ファミリーマート(2代目法人)としては記載と概ね一致する形に店舗数が変化している。 ブランド統合にあたって、オペレーションはファミリーマートに一本化されたが、スープなどam/pmが強い商品の中にはファミリーマート側に導入されたものもある。
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